バレンタインも、もう目前!そろそろ手作りチョコの準備を進めている方も、多いのではないでしょうか?そこで今回は、製菓衛生士である筆者が「手作りチョコにありがちな失敗」をピックアップ♪成功させるプロのコツをまとめてご紹介します。
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チョコの扱いには"コツ"がある!
プロのパティシエでも、極めるのがむずかしいといわれる"チョコレート"。バレンタインのお菓子作りには欠かせない材料ですが、ちょっとしたことで分離したり硬くなったり、失敗の多い食材ですよね。
実はお菓子作りと科学は紙一重。チョコの扱いにもちょっとしたコツがいるんです。今回はそんな成功のコツを、よくある失敗と共にご紹介します。
【悩み1】チョコレートが石のように固い
溶かして固めるだけ溶かして固めただけのチョコにありがちなのが、「石のように固くなる」という失敗。材料も少なく手軽に作れますが、「固すぎて噛めなかった」なんて話も聞きますよね。
▶【解決策1】「マイクリオ」を使ってみましょう
やわらかな食感と光沢を出すには、"テンパリング"という温度調整が必要不可欠……。このテンパリングにはさまざまなコツが必要です。
ですがある"粉"を使えば、"石のように固くなる"という事態は回避できるでしょう!そんなある"粉"とは「マイクリオ」というカカオバターパウダー!34℃前後のチョコに1%ほど入れるだけで、プロ顔負けの艶やかなチョコレートになりますよ。
【悩み2】ガナッシュが固まらない
ガナッシュを作るとき、溶けたはいいけれど「固まらない!」なんてことありませんか?
"生クリームやリキュールの量が多すぎる"という可能性もありますが、表面がザラザラしている場合は恐らく原因は"分離"。ボウルについていた水滴や、湯煎のときに入ってしまった湯気やお湯が犯人です。
▶【解決策1】生クリームをプラス!
分離してしまった場合は焦らずに、チョコレート100gに対し、生クリーム小さじ2杯ほど入れてみましょう。ボウルの底にあてるお湯と水を、交互に10秒ずつ当てながらホイッパーで混ぜると、うまく乳化してなめらかになる場合があります。
▶【解決策2】別のスイーツへ…!
分離したチョコはそのままだと脂っぽくて食べられないので、戻らない場合は、ケーキのトッピングとして生地に混ぜてしまいましょう。焼いてしまえばおいしく消費できますよ♪
【悩み3】チョコクリームが分離する
チョコレートケーキのデコレーションには欠かせない"チョコクリーム"。バレンタインだけでなく、誕生日ケーキ用に作る人も多いですよね。
そんなチョコクリームの失敗で多いのが、ガナッシュと同じく"分離"。水分が入ってしまっている場合もありますが、"温度"が原因の可能性もあります。
▶【解決策1】溶かす温度を見直そう
作り方にはいろいろありますが、失敗を少なくしたいときはこの方法がおすすめ!「チョコを湯煎してから、50℃前後の生クリームを少しずつ混ぜていく」という方法です。
チョコレートと生クリームの温度が、ほぼ同じになるタイミング混ぜるので、分離しにくくなりますよ。生クリームは脂肪分35%以上のものを使うと、脂の多すぎで分離してしまうので、選ぶときは脂肪分をチェックしてみてくださいね。
【悩み4】チョコケーキの生焼け
チョコの失敗といえば「生焼け」もよくありますよね。特にとろ〜っとしたチョコレートが中に入った"フォンダンショコラ"は、竹串を刺してもチョコレートがついてきてしまうため、見極めがむずかしいのではないでしょうか。
▶【解決策1】ふくらみ方を確認しましょう
レシピにもよりますが、ガトーショコラなどの多くのケーキは、中心までしっかり山形に膨らんでいるのが火が通っているという合図。竹串を中心に刺したら、すぐに唇にあててみてください。しっかり熱くなっていたらOKです。
表面が焦げそうな場合は、アルミホイルをかぶせておくと焼き色が進むのを防げますよ。大幅な焼き時間短縮は、生焼けのもとになってしまいますのでご注意くださいね。