もうすぐお正月。お正月の定番といえばお餅。その中でも特に「あんこ餅が大好き」な筆者なのですが万年ダイエッターの身としては正月太りが気になるところ……あんこって砂糖がドバっと入るイメージで味もかなり甘くて、それをお餅につけるとなるとかなりの糖質を摂取することになります。そこで今回紹介するのが砂糖を一切使わないのに甘い「発酵あんこ」です。
「発酵あんこ」とは?
小豆、米麹で作る砂糖を一切使わない餡子のことです。
甘酒を作るように60℃ぐらいでじっくり発酵させ甘みを出していくため、砂糖を一切使っていないのに甘い餡子になるんです。
米麹に含まれるビタミンB群には、肌の再生やコラーゲンの生成などの美肌効果が期待でき、さらにオリゴ糖には腸内環境を整える働きもあります。
「発酵あんこ」と「粒あん」の栄養成分を比べてみました!
<発酵あんこ>100gあたり
173kcal
たんぱく質7.3g
脂質1g
炭水化物32.7g
糖質27.4g
<粒あん>100gあたり
244kcal
たんぱく質5.7g
脂質0.6g
炭水化物54g
糖質48.3g
発酵あんこカロリーは粒あんの約30%OFF、糖質は約40%OFFにもなるんです!
お餅も糖質が多いので、あんこで糖質とカロリーを抑えられるのはうれしいかぎりですよね。
発酵あんこの作り方
<材料>
・小豆…200g
・米麹(乾燥)…200g
・塩…ふたつまみ
・水…5カップと適量
<作り方>
1.小豆を洗い鍋に入れ、小豆が被るまで水を加えて火にかける。沸騰したら5分ほど小豆を煮て渋切りをします。5分経ったら火を止め、ザルにあけ煮汁を切る。
2.炊飯器に渋切りした小豆をいれ水を4カップと塩を加え、玄米モードで小豆が簡単に指でつぶれるくらいの柔らかさになるように炊き上げます。
3.炊きあがった小豆に水1カップを加えよく混ぜてから米麹を加えます。
※米麹は温度が高すぎると発酵しないので、炊き上がった小豆の温度が高い場合は、小豆を60~65℃まで冷ましてから米麹を加えます。
4.炊飯器を保温にしてフタを閉めずに濡れ布巾をかけ約8時間発酵させます。
(途中2~3時間ごとに混ぜ、布巾が乾いているようなら濡らします)
約3時間経過の発酵あんこ
少し米麹の粒がつぶれてきています。この時点で水分が飛びあんこが硬い場合は水を加えます。
目安は米麹と小豆を混ぜたときくらいの硬さにします。
※水を加え混ぜた状態
約6時間たった発酵あんこ
小豆と米麹がだいぶつぶれ、この時点で味見してみるとほんのり甘さを感じるくらいになります。
約8時間たった発酵あんこ
米麹の粒がつぶれ、食べるとしっかり甘さを感じられるくらいになったら完成です。この時点で甘さが足りないときは水を加え、保温を続け1時間~2時間発酵させます。