中国野菜の「空芯菜」。和洋中何でもござれの万能野菜で、炒め物やサラダ、おひたしに使えて便利です。今回は、空芯菜のシャキシャキ食感を楽しめる人気レシピを紹介します。夏が旬なので、ぜひシーズン中に味わって♩
ちかこ
あわせやすい!空芯菜レシピ
最近野菜コーナーに並ぶようになった「空芯菜」。いろいろな通称があり、「ヨウサイ」や、朝顔のような花をつけることから「アサガオナ」とも呼ばれていますが、同じもの。その名のように、中が空洞のホウレンソウに似た葉野菜です。
アジアンな響きの通り、ルーツは東南アジア。中国やフィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア、はてはオーストラリアの一部にかけて、よく使われる野菜です。
日本では沖縄で自生しており、「ウンチェー」の名で親しまれています。また、東北地方でも栽培されています。水質浄化にも効果があるというエコな性質で、宮城県では長沼川の水質改善に、筏の上で水栽培されているとか。
おすすめの食べ方
見た目だけでなく栄養価もホウレンソウ並みに高い空芯菜。βカロチンや鉄分を多く含んでいます。調理は生でも加熱してもOK!クセのない味なので、他の食材やメニューとも合わせやすいのがうれしいところ。生ではシャキシャキした食感が楽しめます。新芽はそのまま食べられるサラダがおいしく、また和え物や鍋にしてもいいんですよ。
旬は7月~9月の暑い頃。栄養、味、調理の面からも3拍子そろった使い勝手のよい空芯菜。ぜひ、夏バテ防止に活用してみてはいかが?
今回は、空芯菜の特徴を活かしたレシピや保存方法を紹介します。
空芯菜の保存方法
いいところばかりの空芯菜ですが、じつはとってもデリケート。湿地で栽培されるだけあって、乾燥にとても弱くすぐにしなびてしまいます。
保存する際は、根元の切り口に、たっぷりと水を含ませたティッシュかキッチンペーパーなどで包み、濡らした新聞紙などで全体を包んでビニールやポリ袋に入れて冷蔵庫で立てて保存します。それでも、なるべく早く使い切る方がいいでしょう。
冷凍保存は、シャキシャキした食感がなくなるのでおすすめはしませんが、どうしても冷凍する場合は、いくつかのポイントを守りましょう。一度かためにゆでてから小分けにして冷凍し、生のサラダなどではなく、おひたし、和え物、汁物の具、卵とじなどに使うこと。
それでは、本格派レシピから簡単サラダまで、和洋中アラカルトの空芯菜レシピをご紹介します。
空芯菜炒めの人気レシピ12選
炒め物のポイントは、シャキシャキ感を残すために、炒めすぎないこと!炒めすぎるとクタクタになってしまいます。基本的に火の通りにくい茎の部分から炒めましょう。葉は余熱でも十分OK。では、人気の炒めレシピをどうぞ。
1. 塩にんにく炒め
ざく切りにした空芯菜の葉と茎を分け、火の通りにくい茎→葉と時間差で火を通すのがコツ。ゴマ油でにんにくを炒めて、空芯菜を入れ、鳥ガラスープの素を加えます。器に盛ってコショウを振って簡単5分。夕食のおかずやビールに合うおつまみができます。
2. 醤油ベースでさっぱり炒め
シンプルな純和風の味。 炒めたあとに、塩、しょうゆ、かつおぶしで味つけ。ただそれだけとは思えない、絶妙の味わいです。味つけは塩がメイン、しょうゆが香りづけという感じで。沖縄産や大きめの空芯菜を使う時は、しっかり茎部分を押しつぶして、口当たりよくします。
3. 空芯菜のオイスター炒め
赤ピーマン、エリンギ、生姜と野菜たっぷりで見た目もカラフル。ベーコンの塩味とオイスターソースの甘みが舌の上で溶け合う、新・中華&イタリア風炒め物です。生姜、ベーコン、空芯菜の茎、エリンギ、空芯菜の葉、赤ピーマンの順で炒めます。代用に小松菜でもOKのレシピです。
4. 空芯菜のエスニック風蒸し煮炒め
戻した干しエビ、にんにく、空芯菜、酒をフライパンで蒸し煮にします。最後にナンプラーを加えて炒め、コショウで味をきめます。作っている最中からキッチンに香ばしさが漂い、風味抜群。できる頃には家族全員集合しているかも。簡単5分で35kcalと低めなのもうれしいところ。食卓が物足りない時に、追加におすすめのひと品。
5. 空芯菜とミンチ炒め
忙しい時にササッとできる、ごはんのお供! にんにく、切った空芯菜と豚ひき肉を炒め、塩、ナンプラー、コショウで仕上げます。歯ごたえを残すために、炒めは手早く。ホカホカごはんや、夏は冷やごはんにのせて食べたいひと品ですが、チャーハンにしてもいいかも。