醤油やめんつゆで。定番のこんにゃく煮物6選
1. 醤油が染みたこんにゃくの煮物
こんにゃくは、不思議なことに塩で揉むと柔らかくなります。たっぷりのお湯で下茹でをし、フライパンでから炒りして水気を飛ばす。こうした下処理がおいしく仕上げるポイントです。あとは、だし汁でじっくりと煮込むだけ。素朴でシンプルながら、うま味がギュッと詰まっていますよ。
2. こんにゃくの土佐煮
アク抜きした板こんにゃくを、ねじりこんにゃくにします。こうすると、単なる板状よりも表面積が増えて味が染みやすくなる上に、見た目も華やか。こうした和食の細やかな美意識が、世界的に注目の的になっています。
その伝統は、家庭料理にも活かされていますね。見た目だけなく、もちろんそのお味にも。
3. 里芋とこんにゃくの煮物
ザックリとちぎったこんにゃくを、里芋、ニンジンとともに炒めてから煮合わせます。合わせ調味料は煮物の基本。だし汁にお醤油、お砂糖、そしてお酒を加えてコトコトと煮汁が半量になるまで味を含ませましょう。
プックリとしたこんにゃく、ねっとりとした里芋、サックリとしたニンジンといった歯応えの違いが妙。
4. 煮物の王道、筑前煮
これは、煮物の王道ですね。このお料理は全国に普及していますが、元は九州、筑前地方の郷土料理でした。福岡などでは「がめ煮」とも言います。
鶏肉とこんにゃく、根菜を甘辛く煮つけます。煮しめのひとつですが、彩りにサヤエンドウやサヤインゲンなどの青みを加えるのが普通です。
5. ちくわとこんにゃくの煮物
味がよく染みるように、板こんにゃくを手でちぎって使います。大きめに乱切りにしたちくわをごま油で炒め煮にして、ちょっとワイルドでシンプルな調理法。煮汁が半量くらいになるまで煮込みましょう。すっかり味がなじんだら火を止めて、仕上げにカツオ節を混ぜ合わせれば、お酒が恋しくなる逸品に。
6. めんつゆで。タケノコと鶏の土佐煮風
こんにゃくに切り目を入れて手綱のように加工すると、スッパリと角型に包丁で切っただけのこんにゃくと比べて、見た目の美しさだけでなく煮汁との絡みがとてもが良くなります。煮物にご家庭でダシを引くのは大変なので、めんつゆをお使いになるのが便利です。
7. 山形風 味しみ玉こん
山形は昔からこんにゃく芋の産地で、家庭で手作りしたこんにゃくの名残りとして伝えられてきたと言われています。
伝統的な食べ方は、水を使わずにお醤油だけで煮て、からしをつけて食べる方法。このレシピでは天然のだしパックを使って、うま味をアップさせています。具はこんにゃくだけというシンプルさ。