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[1/18〜1/24の運勢]1月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

合縁奇縁

今週のかに座は、ざわざわするものが背中を走っていくような星回り。

今はもう街ゆく人々の首から獣の襟巻きはだいぶ消えてしまいましたが、少し前までは冬場にリアルファーのキツネの襟巻きを身につけている女性はさして珍しくはなかったように思います。

「襟巻となりて獣のまた集ふ」という句では、結婚式の二次会なのか何かしらのパーティーなのか、人間たちが集まる会場のクロークの片隅で襟巻たちもまた密かに集結し、生きた獣のように群れとしての意思を宿していく模様が描かれており、やはりどこか楽し気な気配を漂せています。

相互関係によって成り立つヒエラルキーの有無が、単なる群れと“社会”とを区別する上での重要なポイントとされますが、かえってヒエラルキーなどない方がよかったのだとも感じてしまいます。今週のあなたもまた、上でも下でもなく、ただ純粋に興味や関心を分かち合える関係性の価値を改めて見直していくことになるはず。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

夜とかがり火

今週のしし座は、言葉にすることがほとんど不可能であるようなことをあえて口にしてみようとするような星回り。

語りがたいことを語るのが詩人の役目だとして、それはしばしば「創造(クリエーション)」であると誤解されがちです。しかし実際には「翻訳」と言ってしまった方が適切ではないでしょうか。

世界に現に存在し、力をふるっていながらも、依然として符合以外の言葉を受け付けないものを、生きた言葉に置き換えること。ただし、翻訳と言っても忠実かつ正確な逐語訳は不可能であり、また既存のあらゆるテキストによらず、自分の口で語らなければなりません。

21日にしし座から数えて「与えられた任務」を意味する10番目のおうし座で上弦の月を迎えていく今週のあなたもまた、「感ぜよ」「思い出せ!」といったかすかな合図を受け取っていけるかどうかが試されていくでしょう。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

猫にもいろいろある

今週のおとめ座は、本能だけでなく美学に基づいて生きていこうとするような星回り。

「何もかも知つてをるなり竈猫」に詠まれている「竈猫(かまどねこ)」とは、冬場に火の消えた竈に勝手に入り込んで暖をとる猫のこと。「何もかも」というのも、知っているのは快適な場所のありかだけでないんだよ、と猫という存在の奥ゆかしさとそら恐ろしさへの感慨を含んでいるのでしょう。

長年飼い続けても、犬と猫とでは飼い主に対する向きあい方や語り口が違っています。犬はたとえ寒くても元気にはしゃいで「がんばろうよ!」と無邪気に誘ってくるような感じがする一方、猫は「今年はまた一段と寒いんだな」とぽつりと呟くように何か言うことはあっても、あまり視線は合わせてくれません(個人差はありますが)。

だからこそ、作者もそこに本能だけではない、猫は猫なりの美学を持ってわれわれ人間に接してくれており、場合によっては人間以上にこの世界のことを知っていて、あえて黙っている可能性のようなものを感じていたのかも知れません。今週のあなたもまた、ラクな相手や底の知れた関係から距離をおいて、これは歯が立たないかなという相手やそこでの関わりのなかで揉まれてみるといいでしょう。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

生きようとする意志をめぐって

今週のてんびん座は、生きることが辛いという本質的問題に目を向けていこうとするような星回り。

うつ状態で苦しんでいる人に対し「がんばれ」が禁句であることは、だいぶ認知されてきたように思います。ただ、だからと言って悩み苦しむ人に「頑張らなくていいよ」などと安易に慰めの言葉をかければいいという訳ではなく、そういう言葉を吐くのだとしても、それには相応の責任の背負い込みが求められるのだということは言及しておく必要があるはずです。

では、自死を考えるほどに悩み苦しんでいる人がもし目の前にいるとしたら、何を考え、いかに語ればよいのか。ここで思い出されるのがショーペンハウアー『自殺について』の記述。ショーペンハウアーが考えているこの世の苦悩は、あくまで巨大な根本的問題としてあり、個別的に命を断ったところで本質は何も変わらず、そういう形で根本的問題の克服方法を見出そうとしても不可能なのだと何度も述べています。

21日にてんびん座から数えて「生きんとする意志の否定」を意味する8番目のおうし座で上弦の月を迎えていく今週のあなたもまた、許せないものや耐えがたいものをめぐる苦悩に対して、それを直視しつつも、なんとか生きていこうとする方へ身を傾けていきたいところです。

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