今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
再生する場をもつ
今週のみずがめ座は、一個の肉体をたずさえてさまよえる霊魂となっていくような星回り。
檜風呂や露天風呂、ワイン風呂や酵素風呂、寝風呂、電気風呂、サウナ、ミストルームなどを適当に転々として、館内の食堂か、休憩スペースでビールをあけて一息いれる。
健康ランドを訪れた際にあたりを見回してみると、受験勉強をしている学生や、何日も逗留しているらしいおじさん、デートにきたカップル、手慣れた老人など、じつに多種多様な人たちがそこに存在していることに気が付きます。実際に色々な健康ランドに行ってみると場所や土地柄によって喧噪の配合はさまざま。荻窪あたりだと、レストルームに女性がたくさんいる時などは、いかにもしどけないといった感じでゆるんでいるし、新宿などでは、どうしてもさびしさの度合いが強まる。
都会の、孤独な魂たちの、顔の見えない、何が本当なのか分からない、それでも生きている、という空気の半透明の感触がそこにはあって、健康ランドではみな思いのままに自分自身となり、また他者でもあることができるという特権を与えられているように思えます。今週のあなたもまた、おのれの孤独を賑わせる術を改めて知っていくべし。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
境界線を行ったり来たり
今週のうお座は、心に“気配”や“風”を通していくような星回り。
「遊船の冬暖かきパリの旅」という句の作者、コンラッド・メイリはスイス人の画家。1939年に招かれて来日したものの太平洋戦争の進行で帰れなくなり、1949年に帰国するまで絵だけでなく俳句を知って親しむようになり、亡くなる直前まで俳誌への投稿を日本語で続けたそうです。
掲句は、帰国後にスイスとフランスに半々くらいいたメイリが、夫人の山田菊を連れてのパリの旅を詠んだものでしょう。スイスは山深い雪国ですから、冬のパリの暖かさがなおのこと旅する者の気分を高揚させているのが感じられるのではないでしょうか。エッフェル塔、ノートルダム大聖堂、凱旋門、ルーブル美術館、セーヌ川。そうしたパリの情景を思い浮かべてみると、日本の「遊船」という季語との取り合わせがもはや、日本の季節感にはないものであることに改めて気が付いてきます。
湿度の高い日本では、「遊船」や「舟遊び」と言えば納涼のための舟を出すことで、もっぱら夏の季語であり、ちょうど詠まれた季節が正反対なのです。ただし、弾む胸の内やそこに吹き込む爽やかで楽し気な“風”のようなものは、不思議と共通しているように感じられるはず。今週のあなたもまた、すっかり凝り固まってしまった感受性をズラして遊ばせ、いきいきとした気分を取り戻していきたいところです。
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