「ピザ」と「ピッツァ」、呼び方が違うだけで味や食べ方は変わらないと思っていませんか?実は、全くの別物なんですよ。食べるときのマナーにも関わってくる意外な違い、チェックしておかないと恥をかいちゃうかも!? 詳しくご紹介します♩
でぐでぐ
ピザとピッツァの違い、知ってる?
大きな円盤状の生地に、とろ〜りチーズやサラミ、トマトなどの具がたっぷりのった、ボリューム満点なあの料理。「ピザ」と「ピッツァ」、どちらで呼んでいますか?「ピッツァなんて呼び方、気取ってる!」と思いきや、ちゃんと呼び分ける理由があるんですよ。ピザとピッツァの違いをご紹介します!
3つの違いをチェック!
成り立ちが違う!
一見大きな違いはなさそうな「ピザ」と「ピッツァ」ですが、誕生背景から違うんです。
先に誕生したのは「ピッツァ」。諸説ありますが、16世紀のイタリアで「フォカッチャ」に似たパンを元に生まれたと言われています。トマトソースをぬったり、チーズをのせたりと、多くの味のバリエーションがあるのは、みなさんもご存知のはず。
19世紀後半に、イタリアからの移民がアメリカに持ち込んだのが「ピザ」。アメリカナイズされ、本場イタリアとは違った進化を遂げました。しばらくはイタリア系移民のための食べ物でしたが、だんだんと国民食となり、国中に普及しました。
某「夢と魔法の王国」へ行くと必ずピザを食べるという人も多いのでは?アメリカといえば、映画を見ながらコーラとピザやポップコーンというイメージがありますよね。
食べ方が違う!
イタリアで生まれたピッツァは、基本的にひとり1枚注文して食べ切ります。ナイフとフォークを使い、エレガントに!冷めやすくなるので、切れ目のない円の状態でサーブされます。立ち食いのお店では、道具を使わずに手で折りたたんでいただくことも。
アメリカのピザはイタリアのピッツァよりもビッグ!ピザカッターで切り分けて、複数人でわいわい食べるものです。「ピザーラ」「ドミノピザ」などの宅配ピザも、アメリカンスタイルですね。手でつかんで豪快にいただきます。
ニューヨークなどでは、カットされたピザを1ピースから注文できるお店も。公園でのんびりニューヨーカースタイルで味わいたいですね。
焼き方や味が違う!
アメリカのピザは、鉄製の大きなオーブンを使って焼きあげられます。家庭でも手軽に作れますね。パンのように厚いふわっふわの生地にたっぷり具材をのせていただきます。
イタリアでは、石窯で焼いたものしかピッツァと認められません!生地の裏側にこんがり焼き色がつくのがポイント。高温の釜を使い短時間で焼きあげられるので、表面はカリカリ、中はもっちり食感にしあがるんです。
イタリア内でも地域によって違いが
南北に細長いイタリア内でも、地域によってピッツァの味わいに違いがあるんですよ。ナポリは伝統的なもっちり生地なのに対し、ローマはじっくり時間をかけて焼き上げたさっくりクリスピーな生地にたっぷりの具材をのせて仕上げます。
ほかにもフィレンツェやシチリアなど、地域によってさまざまな違いが。イタリアへ行く機会があればピッツァ食べ歩き旅行をすると楽しいかもしれませんね。
今日はピザとピッツァ、どっち食べる?
細か〜い違いに見えますが、本場イタリアの人々にとって、「ピザ」と「ピッツァ」は全くの別物なんだとか。日本で食べる際も、「ピザ」と呼べばアメリカンなパーティー感、「ピッツァ」と呼べばおしゃれでちょっぴり特別感のあるデートメニュー感が出ますね。恥ずかしがらず、呼び分けてみてはいかが?