お部屋のシーンにぴったりな電球を選ぶポイント
お部屋に取り付けられる電球のサイズやボルト数・ワット数が分かったら、次はいよいよ、そのお部屋でのあなたの過ごし方にあった電球探しです。電球の種類別の色や寿命を確認しましょう。
③「光色」や「寿命」が違う!電球の種類を選ぶ
電球は大きく3つに分けることができます。それぞれ詳しく見てみましょう。
◆白熱電球
温かみのある光色が特徴。一部のメーカーは生産を終了しているが、いまだに根強い人気を誇る。昔ながらの「ボール球」をはじめ、室内照明に用いられる「レフ球」、「クリプトン球」、「シャンデリア球」などさまざまな形がある。電球の寿命が短いため、交換しづらい場所には不向き。
◆蛍光灯
部屋全体を明るくするはっきりとした光色が特徴。棒状や丸型の一般的な蛍光灯の他、ソフトクリームのような形状の「コンパクト蛍光灯」や白熱電球のように使用できる「電球型蛍光灯」も。オンオフを繰り返すことで電球の寿命が短くなるので、こまめに点けたり消したりする場所には不向き。
◆LED電球
発光ダイオードを使った電球。10年間取り替え不要とも言われるほどコストパフォーマンスがよく、温室効果ガスの排出が少ないため白熱電球からの切り替えが勧められている。光にならなかったエネルギーが熱となって放出されるので、熱がこもる場所には不向き。
電球を使い分けることで様々な負担を減らせます。以下のチャートも参考にしてください。
④明るさと色をチェックする
電球を変えただけで食事が美味しそうに見えたりリラックスできたり、そんな経験はありませんか?それは、電球の明るさや色によって空間の雰囲気が大きく変化するから。以前の電球が過ごしやすい場合は同じものを、過ごしづらい場合はより理想に近いものを選んでください。
◆明るさについて
ワット数(=消費電力)に比例して、明るさや電気代が増減します。暗くしたい場合はワット数が小さいものを、明るくしたい場合は大きいものを選びましょう。白熱電球では明るさが足りない!電気代が気になる!という場合は、少ない消費電力で明るさを維持できるLED電球や電球型蛍光灯をおすすめします。
◆色について
蛍光灯とLED電球は色を選ぶことができます。「昼白色」「昼光色」「電球色」の3種類あるので、好みの色味を選びましょう。
・昼白色/部屋全体を明るく照らす自然な白い光
・昼光色/勉強や作業を行う場所に最適なやや青みがかった光
・電球色/リラックス気分を高めるオレンジっぽい光
照明×電球の組み合わせ方をシーン別におすすめ!
今回紹介した照明器具と電球の特性を活かし、機能的かつおしゃれな空間を演出してはいかが?最後に、各シーンに最適な組み合わせをまとめて紹介します。
リビングルームには「シーリングライト×LED電球(電球色)」がおすすめ
家族や友人が集まるリビングは、どこにいてもお互いの顔が見えるようシーリングライトでしっかりと明かりを確保。そこに間接照明で明暗(ニュアンス)を加えるとおしゃれなムードが高まります。また、リビングのシーリングライトは電球交換がやや面倒なので寿命の長いLED電球がぴったり!あたたかみのある電球色でくつろげる雰囲気をつくってください。
ダイニングルームには「ペンダントライト×白熱電球」がおすすめ
ペンダントライトでダイニングテーブルの上に『あかりだまり』を作るとおしゃれなレストランのような雰囲気に。『あかりだまり』の効果で自然と意識がテーブルに集中するため、みんなで食事を楽しむことができます。料理をより美味しくみせるには、自然な色で赤みを引き立てる白熱電球(もしくは電球色のLED電球)がおすすめです。
トイレ・洗面所には「ブラケットライト×LED電球(昼白色)」がおすすめ
下向きのブラケットライトを高い位置に設置するか、小さめのシーリングライトが最適。また、頻繁に出入りする場所なので、すぐに点灯して省エネ性にも優れたLED電球がおすすめです。昼白色の光なら毎日の健康状態をしっかりチェックできます。
寝室には「ブラケットライト&テーブルライト×白熱電球」がおすすめ
ベッドルームは疲れた心とカラダを休める場所。スムーズに眠りにつくためにも、強い光が目に入らないよう気をつけましょう。ポイントは穏やかな光の間接照明を設置すること。トイレに行くことが多い人は、一晩中点けっぱなしにできるLED電球の足元灯を置くと良いかもしれません。
内玄関・廊下には「シーリングライト×LED電球(電球色)」がおすすめ
家に入った瞬間ほっとするようなやさしい光が最適。ピンポイントで光を当てると顔に影ができたり家の中が暗く見えたりしてしまうので、玄関先から奥までしっかりと照らせるシーリングライトがおすすめです。照明をつけっぱなしにしている場合は電球色の蛍光灯でもOK。
書斎・勉強部屋には「テーブルライト×蛍光灯(昼光色)」がおすすめ
手元の明るさを保ちつつ、目に負担をかけない組み合わせ。昼光色には集中力を高める効果も。