生地のこね方
パン生地がある程度まとまって、作業台に出したら台に生地を押しつけて伸ばすようにするこね方がおすすめ。片手で生地の端を掴んだまま、もう片方の手で生地のもう一方を掴んで台になすりつけるように上に伸ばしていきましょう。
「伸ばしきったら、角度をかえてまた伸ばす」という作業を何度か繰り返すうちに、生地がなめらかになってくるのが分かるはずです。また、音が気にならない場合は作業台にときどき生地を叩きつけるようにしてこねていくと早くこね上がります。
こね完了のサイン
生地はしっかりこねることでもっちりとした食感のパンに焼き上がります。こね上がりのサインは、両手で小さくちぎった生地を上下にゆらしながら伸ばしたときに、薄い膜が見えるくらい伸びること。
伸ばしているときに生地がすぐにちぎれたり、膜のキメが粗い場合はこねが足りていません。もう少し根気よくこねてみましょう。
一次発酵のチェック方法
発酵が足りていないとパンが膨らまなかったり、目が詰まったふわふわ感のないパンになってしまうことも。
一次発酵で発酵が十分かどうか判断するのは、「発酵後の生地が、発酵前の生地の2倍ほどの大きさに膨らんでいるかどうか」「生地の真ん中に小麦粉をはたいた中指を刺してみて、開いた穴がすぐに戻らないかどうか(フィンガーテスト)」この2点を基準にしてみてください。
成型の詳しい手順とコツ
休ませた生地は成形前に手のひらで潰すようにガス抜きをしておきましょう。生地をぺったんこに潰すのではなく、優しく生地に溜まったガスを抜くイメージで行います。
ガス抜きをした生地を手前から奥に折りたたみ、90度向きを変えてまた折りたたむ、という作業で生地表面がつるっとしてくるまで繰り返します。
閉じ目は目立たないようにしっかり閉じてください。閉じ目を整えたら、生地の形を丸く整えます。
生地に割れ目をつけやすく、焼き色が濃くなるのを防ぐために生地の表面には粉をまぶします。
強力粉をボウルなどに適量入れたら、パン生地の閉じ目部分を摘まんで持って、パン表面に強力粉をまぶします。パン生地を手のひらで転がすようにして余分な粉を落としましょう。
菜箸など細いもので割れ目をつくる場合は、パン生地にお箸を押しつけた状態で、1cmほどくぼみの溝をつくるようにお箸を転がしましょう。
しっかりくぼみを作っておくことで、次の発酵段階の生地の膨らむ力でちょうどいい割れ目に仕上がります。
白パンの人気アレンジ3選
1. 白玉粉でもちもち白パン
白玉粉を使って作れば、もっちり食感が極上の白パンに焼き上がります。白玉粉のおかげで、焼いて時間が経ってももちもち食感が堪能できますよ。あんこやきなこペースト、ゆずピールなどを練り込んで和風パンにアレンジするのも楽しそうですね。
2. バジルとクリームチーズのプチ白パン
バジルを練り込んだパン生地で、クリームチーズを包んで焼き上げた白パンレシピです。ひと口頬張れば爽やかなバジルの香りと濃厚なクリームチーズの味わいに2度驚いてしまいそう。バジル入りの生地の鮮やかな緑色もうつくしいので、プレゼントにしても喜ばれそう。
3. 豆腐ちぎりあん白パン
白パンを小さく丸めて並べて焼き上げれば、とても写真映えしそうなちぎりパンだって作ることができます。豆腐入りのふわふわ生地にはあんこが包まれています。豆腐の優しい味わいが特徴の白パンは、あんことの相性も抜群ですよ。