「上吊りタイプの間仕切り戸」で空間を分割
上吊りタイプとは、レールが上についた引き戸のこと。安全で使い勝手が良いことから、病院や福祉施設でも使われています。敷居(足元に凹型レールを埋める作業)が不要なのでDIYでも設置可能。戸が不必要なときは、女性一人でも簡単に戸を取り外せます。
◆おすすめDIY
PLAN. 1「1つの部屋を2つに分ける」
蛇腹状のパネルドアを部屋の中央に壁のように設置。見せたくないものを隠したり、エアコンを効かせる範囲を制限し光熱費を抑えたりする目的でも使用できます。DIYショップなどで一式10,000〜30,000円で購入可能。
PLAN. 2「新たに引き戸を設置する」
上吊りタイプは1枚でも設置可能。洗面所に扉がない!という人にもおすすめです。DIYショップなどで1セット10,000〜20,000円くらいで売っています。
目的・スペース別、おすすめの間仕切りタイプはコレ!
ここまでにご紹介した6つの間仕切りタイプの中から、よりニーズに合った間仕切り方法を紹介します。よりニーズに合わせるためのアレンジ方法もお伝えするので、あなたにぴったりの方法をみつけてください。
部屋を広く見せたいなら「カーテン」「間仕切り収納棚」がおすすめ
普通は、間仕切りを置くと部屋が狭く見えるもの。でも「光を遮らないこと」と「視覚効果を利用すること」の2つに注意すれば、間仕切りがないときよりもあるときのほうが広く見える場合があります。ぜひ試して見てください。
◆おすすめ間仕切り①:白レースの「カーテン」
壁と近い色のレースカーテンは、奥行きを演出して部屋を広く見せる効果が抜群。閉めているときは、カーテンの奥をぼやっとさせることで空間の広がりを想像させ、開けているときはカーテンが奥の部屋の一部を隠して遠近感を強めます。
◆おすすめ間仕切り②:背板のない「間仕切り収納棚」
収納棚にインパクトのあるものを置いたりやわらかい光で照らしたりすること、棚の奥の空間に意識が向きにくくなります。収納棚に物を置きすぎないよう注意してください。
とにかく予算を抑えたいなら、「カーテン」「自立式パーテーション」がおすすめ
予算を押さえたいなら、家にある物や100円グッズを使う方法を検討しましょう。限りなく0円に近づけることができます。
◆おすすめ間仕切り①:シーツを「カーテン」の代わりにする
予算300円。まつり縫いのためにミシンがけする必要もなくて一石二鳥。
◆おすすめ間仕切り②:ハンガーラックで「自立式パーテーション」を作る
予算0〜2,000円。使っていないハンガーラックに布をかけて洗濯バサミで留めるだけ。ラックはディスカウントショップで購入することもできます。
プライベート空間をつくりたいなら「つっぱりパーテーション」「間仕切り戸」
つづいて紹介するのは、プライベート空間を作るDIYの方法。本格的なものを作るには予算や時間、さらにはDIYの技術が必要ですが、素材を工夫すれば、リフォーム無しで視線・音・光を遮って密室に近づけることができます。
◆おすすめ間仕切り①:「つっぱりパーテンション」に遮音材を使う
音までしっかり遮りたい人におすすめの方法。楽器演奏や音楽鑑賞の音を軽減してくれる防音壁もDIYで作れます。腕に自信のある人は、フレームの中に遮音材を入れて間仕切り壁を自作してみてはいかが。簡易的な防音であれば、市販のパーテーションに遮音パネルやシートを貼るだけでもOKです。
◆おすすめ間仕切り②:木製の「上吊りタイプの間仕切り戸」
区切った空間を個室のように使いたい人向き。戸の下に隙間ができるため完全なプライベート空間にはなりませんが、新しい部屋をひとつ作ることが可能です。光や音を通しにくい木戸がおすすめ。
狭いスペースを区切りたいなら「壁や床の色」「ボックス」
例えば部屋の一角を小さな書斎にするなど、ほんの少しだけ区切る場合は、ボリュームが出やすいカーテンや圧迫感があるパーテーション系は避け、壁や床の色に変化をつけたり、小さなボックスを置く方法がおすすめです。
◆おすすめ間仕切り①:「壁や床の色」で空間に差をつける
最もスペースを狭めない方法。壁用マスキングテープは100円ショップでも購入できます。
◆おすすめ間仕切り②:小さな「ボックス」を間仕切りにする
背が低くてコンパクトな収納棚なら邪魔にならず移動も可能。コンパクトな2段式のカラーボックスの裏板を抜いて2つ重ねてみてはいかが?
間仕切りをDIYするときに覚えておきたいこと
今では「DIY女子」という言葉があるほど女性にもDo It Yourselfが根付いてきましたが、世の中にはネジまわしすら持っていない女性もまだまだいるはず。そんなDIY初心者さんでも間仕切りを自作できるよう、DIYのコツを紹介します。
コツ1「具体的な完成図を描く」
理想の間仕切りを絵に起こし、サイズ、色などの具体的な情報を書き入れていきます。サイズに関しては適当ではなく、新聞紙などを間仕切りに見立てて正しく採寸すること。色や材料の見本となる写真をつけるとイメージしやすくなります。
◆サイズについて
縦、横、厚みの他、脚を付ける場合は脚のサイズまで想定。自立式パーテーションは安定して立つか否かを計算式等で確認する必要があります。
◆色について
他のインテリアや家具とのバランスを重視。間仕切りに接するアイテム(床、壁、家具など)と色味を揃えると、圧迫感や存在感を抑えられます。
◆材料について
同じように見えるものでも触り心地や価格はバラバラ。特徴や予算を踏まえて、何を使うか決めましょう。