無料の会員登録をすると
お気に入りができます

[4/19〜4/25の運勢]4月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

唸れ生命賛歌

今週のかに座は、みずからに打ち寄せる運命の波のもう一つ奥へと分け入っていくような星回り。

すべての生命現象には“波”がある。両者はなだらかに移行しながら交替していき、吸収・増殖と排泄・分化の双極的営みによってたえず自己更新を行っていく――。食と性に代表されるような、こうしたいのちの波が作り出す拍動を「宇宙交響」と呼び、これより根の深い生命記憶はないと述べたのは、解剖学者の三木成夫でした。

三木によれば、高等動物などの多細胞生物の場合、たがいに相手を見出して卵と精子の結合によって行われる性の営みは、単細胞生物の場合は二つの個体のあいだで核物質の一部の交換という形で行われるのだそう。

すなわち、比較的大型の雌核と小型の雄核の両者を備えた同士で、後者の雄核のほうが交換要因となって、ふたたび離れることで、単細胞生物のいのちは革まるのです。あなたも、どこかでそうした原始的な本能に従いつつ、みずからを革めていくべし。

続きはこちらから

今週のしし座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

やっと底が抜ける

今週のしし座は、古き世界の死と新しき世界の誕生を同時に表現していくような星回り。

「鶯(うぐいす)」は春の代表的な風物詩。ただし「鶯や餅に糞する縁のさき」(松尾芭蕉)では、その鶯の声を詠うのではなく、縁先(縁側の外側のはし)の餅に糞(ふん)を落としていったことを詠んでいる訳ですが、これは伝統的な和歌の風雅をさっとかわして日常を詠んでいるのです。

芭蕉は晩年に入ると古典や故事に寄りかかった句はやめて、もっと見たまま感じたままの素直な句を読もうという「軽み」を大切にしていくようになりましたが、掲句はまさにその真骨頂と言えるのではないでしょうか。

またシンボリズム的にも、糞便を投げつけたり、尿を浴びせるといった行為は「格下げ」の典型的な身ぶりであり、頭でっかちな身体の上層から物事をうみ出す肥沃な下層へと向かうことで生まれ変わりや豊穣、改新と密に結びついています。あなたも思わず笑いを誘うような「軽み」を自身に引き受け、体現していくことがテーマとなっていくでしょう。

続きはこちらから

今週のおとめ座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

響きと交わり

今週のおとめ座は、もっと全身を使ってエネルギーを発散させていこうとするような星回り。

森田澄夫の『言葉が声に及ぼす影響』によれば、日本語とイタリア語はともにア・イ・ウ・エ・オという五つの母音を使いますが、日本語の場合は<ア>の母音の占める割合がイタリア語に比べて格段に多いのが特徴で、「浅い言葉」と言えるのだそうです。

逆に言えば、イタリア語の方が、必然的にことばをより強く響かせて相手に伝えようとする積極的な意志が必要とされ、同じエネルギーを発散させるのでも、思いきり集中させておいて発散させるのだと。

つまり、同じ<ア>の発声をするのでも、イタリア語や中国や朝鮮語のそれに近い発音と比べても、日本語は気楽な感じで、それだけことば(音声表現)に頼っているというより、もっと身体の直接的な共鳴に頼っているということ。あなたも、明確な形を伴わない流動的な気体になったつもりでさまざまなに他者や世界と入り混じっていきたいところです。

続きはこちらから

今週のてんびん座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

スキゾキッズ

今週のてんびん座は、長らく踏みとどまっていたステップを越えていくような星回り。

「朧ゝふめば水也まよひ道」は、作者・小林一茶が33歳の頃の作で、九州を歩き回って四国に戻ってきたときに詠んだもの。宿泊先として頼りにしようと思っていた寺の住職がとっくの昔に亡くなっていたことを知らされ、途方に暮れていた時に作ったそうです。

途方にくれてとぼとぼ歩きながら、一茶は何を思っていたのでしょうか。少なくともこの句を見る限りでは、不当な苦労や過剰な感傷などは朧の中でどこかへ消え、まよい道そのものが歌を詠っているような雰囲気が伝わってきて、不思議とこちらの心情にも沁みてくるようです。

それとも、もしかしたら、とことんぼろぼろになった末、殺そうとしても死なない自分の秘めたるしぶとさのようなものに、この旅でふと気づいてしまったのかも知れません。あなたもまたそんな一茶のごとく、あっけらかんと苦労を踏み越えていくべし。

続きはこちらから
オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ