今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
海をつく
今週のみずがめ座は、ふだんの日常生活からは隠れてしまっているリアリティをこそ感じていこうとするような星回り。
「五月雨や蒼海をつく濁り水」(与謝蕪村)は、三つの領域から成り立っています。まず「雨」、次に「濁り水」、そして「海」。そしてこの背後には、それら三つの領域を循環させる森林があります。この循環を通して、人間を含むあらゆる生命が育まれ、つながって生きている。ただ、現実においては汚れや塵を含んだ酸性雨が降っていて、汚れが森林から川へ、川から海へと流れ、生命のつないできた循環システムは壊れかかっています。
なぜこうなってしまったのか。掲句はそのヒントを投げかけてくれているように思います。「蒼海を“つく”」と言っても、これは突き刺したり攻撃することではありません。衝突や意気衝天といった言葉があるように、そこでいったん何かが「尽きる」ということであり、鐘を「衝く」ように「濁り水」を衝くことで、何かが鳴り響いているということ。
おそらく、この場合の「濁り水」とは「既知なるもの」として人生や、その穢れのことであり、蒼海のもとで鳴り響いているのは「未知なるもの」なのではないでしょうか。あなたも、たとえすぐにはそうした響きを聴くことができなかったとしても、少なくともそれを待つことの大切さを痛感していくべし。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
歴史をつむぐ
今週のうお座は、ふと自分を立ち止まらせるための歴史を紡いでいこうとするような星回り。
SNS時代の始まりとも言える2010年代を経て、今やますます歴史的な構築が嫌われる傾向が強くなっているように感じます。例えばTwitterは、従来なら直接アクセスするための相当な手間や努力を経なければ出会えなかったような、思いがけない相手や話題との横断的なつながりを容易くしましたが、一方で、アーカイブ機能がないために、あらゆるものが瞬時に忘却されては、あらたな話題や人物が登場して、というサイクルを繰り返していきます。
そして、そこで自身のツイートのいいねやRTの数に一喜一憂したり、タイムラインを埋める話題のランダム性によってその時の気分が振り回されていき、結果的に、ますます快楽報酬の輪をまわすスピードをあげていくことになる。
そうした脳を消費や快楽へと駆り立てる輪の回転をとめ、自身のリアリティを等身大の身体性へと繋ぎとめていくためには、立ち止まるための歴史が必要なのではないでしょうか。あなたもまた、何かを主張したり、関係したり、対話をしたりしていくための「場」を少しでも深く、広げていくための時間をつくっていきたいところです。
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