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生理中はダイエットしても意味がない?[医師に聞く]「生理とダイエット」のウソ・ホント

美容

食事にも運動にも気を配ってダイエットに励んでいるのに、なかなか思うように体重が落ちない……と悩んだことはありませんか。そんなときは、自分の生理(月経)周期をチェックしてみるといいかもしれません。ホルモンバランスの変化によって、ダイエットに適さない時期が存在するなど、実は生理とダイエットの成果には深い関係が。そんな「生理とダイエットにまつわるウソ?ホント?」を産婦人科医の犬飼加奈先生にお伺いしました。

痩せにくい時期があるってホント?

痩せにくい時期というよりも、生理の周期によって体内に水分が貯留しやすく体重が減りにくいといった、ダイエットに適さない時期が存在します。

女性の体は、排卵前後で「卵胞期」と「黄体期」に分けられますが、ダイエットに向かないのは「黄体期」という生理前と生理中の期間。一時的に体重が増えるタイミングです。

生理のサイクル photo by Adobe Stock

「黄体期」には、プロゲストロンというホルモンが上昇します。エストロゲン・プロゲステロンという2つのホルモンは水分を貯留させる働きがあり、特に黄体期はプロゲステロンの働きにより体内水分量が増加しやすい傾向にあります。

一方、生理終了後の「卵胞期」はダイエットのチャンスです。この時期は、ホルモンバランスによって体内の水分貯留量と体脂肪が減少しやすい傾向があるとされています。

皆さんのなかにも、「黄体期(生理前、生理中)」の時期にむくみを感じる方がいらっしゃるのではないでしょうか。それは、ホルモンバランスの変化によって体内に水分をため込みやすく、排出しにくい状況になっているからなのです。

生理周期を気にすると痩せやすい?

痩せやすいというより、自分の生理周期に合わせて計画を立てると、スムーズにダイエットが進むのではないかと思います。しっかりと運動をしたり、積極的に食事制限をしたりするのは生理が終わった後の時期に。それ以外の時期は、自分の体調と相談しながら計画していく。すると、「なんで体重が減らないの?」とイライラすることもなく、気持ち的にも楽にダイエットができるはずです。

自分の意志に関係なく、生理周期にはどうしてもダイエットに適さない、成果が見える時期、見えない時期というものがあるので、そこをうまく利用すること。「痩せないのは自分の努力が足りないから」だと思わずに、無理なく長期的にやること。それが一番、ダイエットの成果に繋がるのではないでしょうか。

生理中のダイエットは意味がない?

全く意味がないわけではありませんが、生理中は努力のわりには効果を得られにくい時期であることは確か。なので、成果が出なくても自分を責めない。ゆるい気持ちが大事になるのかなと思います。

また、PMS(月経前症候群)がある生理前。ここも水分貯留が増えるタイミングで、運動をしても体重が減少しにくい時期です。人それぞれではありますが、生理前には食欲が増加する方もいれば、気分の落ち込みがある方、顕著に体調不良が出る方もいらっしゃいますよね。

そういった時期でもあるので、気分が乗らないのに無理にダイエットを進める必要はないのかなと。改めて生理後にダイエットを再開しようと、気持ちを切り替えるのもいいかもしれません。

生理不順だけどダイエットしてもいい?

ダイエットの前に、まずは自分の生理と向き合うことをおすすめします。そこに何らかの原因がある場合、ダイエットをする前に治療すべきものが見つかる可能性もありますし、ホルモンバランスを整えることは、ダイエットに関わらず生活の質を上げることに繋がりますから。

過度なダイエットのしすぎで生理が来ないという「体重減少性無月経」という症状もあります。これは極端な食事制限や運動によって体重が減少し、女性ホルモンが低下。その結果、生理が止まってしまうというもの。体型にこだわりすぎるあまり、過度なダイエットをしてしまう方も少なくありませんが、不妊など将来的に違う悩みを増やしてしまうことにもなりかねませんので、注意していただきたい部分です。

また、生理痛やPMSの症状がある人は、まずは婦人科に相談してください。日本人はギリギリまで我慢してしまう傾向がありますが、今はピルや漢方で症状を和らげることもできますから。いらいらやおちこみなどの精神症状が強い場合、PMDD(月経前不快気分障害)と診断されることもあり、その場合軽い抗うつ薬の処方で改善する可能性もあります。将来的に子宮内膜症などの器質的疾患に進展するのを防ぐという意味でも、気軽に相談していただけたらと思います。

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