無料の会員登録をすると
お気に入りができます

[6/28〜7/4の運勢]7月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

今週のかに座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

恬淡無碍

今週のかに座は、受け入れがたい現実を淡々と受け入れていこうとしていくような星回り。

ネヴィル・シュートの『渚にて 人類最後の日』という小説は、核戦争後の話。北半球はすでに全滅し、南半球にいる主人公たちの身にもじわじわと終わりの日が近づきつつあるという設定です。

何が何でも生き残ってやると、危機に対してバリバリ戦おうというより、滅びに向かっていく世界の歩みがごくごく自然にそこに展開されていきます。

すべての人類に等しく訪れるだろう終局を前に、ひとりひとりの暮らしと仕事ぶりが描かれ、それが逆に「死というものとどう折り合いをつけるのか」という問いを、繰り返される波の音のように静かに、けれど決定的な仕方で読者の心に残していくのです。あなたも、そうした淡々とした描写を自身の日常に加えていくべし。

続きはこちらから

今週のしし座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

神の見えざる手を想う

今週のしし座は、自分が拝んでいる神さまの領域を、改めて確認していくような星回り。

「不二ひとつうづみ残して若葉かな」(与謝蕪村)は、あたり一面を若葉が埋め尽くすなか、富士ばかりが埋められないのだという一句。ここでは「若葉」とは翻弄される生命の象徴であり、その力強さであり、私たちの日常世界を支配しているかに見える競争原理や資本主義でもあります。

また「うづむ」とは、すべてを思惑通りに進めよう、とか、すべてが分かってしまったかのような気になることの比喩。そして「うづみ残して」とは、富士山のてっぺんの白い部分は文字通り不二であり、善/悪、良い/悪い、美しい/醜い、成功/失敗といった二元論を超え、意識の範疇を超えているのです。

こうした領域には決して人の手では侵すことのできない何かがあり、余白があることで、かえって絶望しないですみ、くじけきらずにいられるのではないでしょうか。あなたもまた、他人や自分自身でさえも侵すことのできない神聖不可侵な領域がまだまだ残っているのだということを改めて認識させられていくことでしょう。

続きはこちらから

今週のおとめ座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

孤独との付き合い

今週のおとめ座は、人知れず確立された孤独の輪郭をなぞっていくような星回り。

現代人は不可解で残酷な事件が起こると、すぐに「うかがい知れぬ心の闇」と言って思考停止してしまいますが、今のあなたにはその闇をとぼとぼと歩き続けていく気概はあるでしょうか。

人を殺すにしろ、自分を殺すにしろ、人間は日々いろんなことを考えながら生きています。しかし、その考えの多くは、本当の考えを考えないためのものであって、そういう安全に生きていくための明かりやキラキラをあえて無視して、闇の中を歩ききったとき、なぜだか病んでいた心が不思議と治っていたりすることがあります。

自分の孤独だけは特別だと思い込んで、そこに囚われると、人は自壊していきますが、孤独の中に溶け込んで、取り入れていく人は回復する。そういう回復の道は、いつだって真っ暗闇で、そんな道を行こうとすると、世間からは気が狂っているなどと言われる。でも、それでいいのです。できれば、今週はそんな道をこそ選んでたどっていきたいところ。

続きはこちらから

今週のてんびん座の運勢

picture

illustration by ニシイズミユカ

振る舞いがすべてを物語る

今週のてんびん座は、日常に儀式性を取り戻していこうとするような星回り。

「さみだれや仏の花を捨に出る」(与謝蕪村)の「仏の花」は、死者の存在を暗示しています。雨の季節はジメジメとしていて花が傷みやすいので、仏壇にそなえる新鮮な花をどこかで折りとって来なければなりません。

つまり、掲句ではまだ生きている生者と、すでに亡くなっている死者との交流を詠んでおり、しかし花を奉るのはじつのところ生者のためでもあるのです。それは、やがて自分もかつての生者が死者となったように、かならず死にゆくという事実そのものによってもたらされる、自分自身への戒めと自己浄化のための儀式のようなものなのだと言えるかも知れません。

しかし、こうした他者への振る舞いにおける儀式性というものを、現代の私たちはそのほとんどを失ってしまったようにも思います。あなたもまた、誰かのためであると同時に自分のためでもあるような行動を大切に取り扱っていきたいところです。

続きはこちらから
オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ