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[7/19〜7/25の運勢]7月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

カルチャー

今週のさそり座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

日常三昧

今週のさそり座は、流行に乗っていくよりも、心の深い味わいへと降りていくような星回り。

「怒り妻蚊帳(かや)に大波立てて出し」の作者・桜井土音は大正時代の人で、農家としての仕事の傍ら、その日常などを題材に句を詠んだことから「土の俳人」と称された人。もちろん、ただ土の句を詠ったばかりでなく、掲句のように実に味のある句も詠んでいる。

まず「怒り妻」という出だしがいい。蚊帳の中の妻を愛するというのではないところが、なんとも痛快である。言ってはならない一言をつい漏らしてしまったのか、ひとり残された作者はこの時どんな表情を浮べていたのだろうか。それは蚊帳の暗がりの中で不確かなままだが、一つだけはっきりしていることは、作者の胸の内では「なぜ」と相手を責める気持ちよりも、ここまで相手を怒らせてしまった自分の愚かさを情けなく思う気持ちの方が優っていたのだろうということ。

こういう句を読むと、表面に出て華やかに活躍し、時代を風靡している作家と、本当の俳句だけから見たらどちらが立派なのか、ということをつい考えてしまう。あなたもまた、たとえ地味であったとしても生活の中にある自分なりのドラマを丁寧に掘り下げていきたいところ。

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今週のいて座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

交友ゲームの再構築

今週のいて座は、いつも何気なくしてきたことを、少し違った形に再構築していくような星回り。

「カード・ダイアローグ」とは、カードで言葉を可視化して、フラットな対話の場をつくっていくためのメソッド。テーマを提示する「トピックカード」に対して、「引用カード(他者の言葉)」と「考えカード(自分の言葉)」を使い、順番にカードを出して話をしていくのですが、「書く⇒話す⇒聴く」という流れを繰り返すことによって、コミュ力が高い人に引っ張られたり流されることなく、フラットに議論していくことができるのだそうです。

また、他者の言った言葉や本のテキストを書く「引用カード」と自分の思ったことを書く「考えカード」を同じサイズにすることで、自他の考えを分けつつもそれらを等価値に扱えるようにしておくことで、誰が言ったかではなく、議論そのものに集中できるのも特色。

さらに、各カードには書き込んだ時間も記録できるため、さながら楽譜のように後から議論を時間軸に沿って再現することもできるなど、会話の可能性を広げてくれる工夫と創意がちりばめられているのです。あなたもまた、会話であれデートであれ睦み事であれ、まるではじめてそれを行うかのように、新鮮な気持ちと新たな創意工夫とともに取り組んでみるといいでしょう。

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今週のやぎ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

大きなリズムと小さなリズム

今週のやぎ座は、波打つムーブメントを、どうにか自分の腑に落としていこうとするような星回り。

「箱眼鏡」は、水面上から水中を透視できるように箱の底にガラスやレンズを取りつけたもので、漁師はこれで海中をのぞいて魚や貝などをねらいます。「もりあがる海に押しつけ箱眼鏡」(光部美千代)は、漁師の道具の使い方を的確にとらえており、海が単に波打つだけでなく時どき「もりあがる」瞬間があって、そのタイミングで箱眼鏡を押しつけているのです。

いわば、一句の中で大自然である海と人の力が拮抗している訳ですが、シンボリズムの世界では海は集合的無意識の象徴であり、それを踏まえれば、「箱眼鏡」はそれが盛り上がった瞬間を捉えるインターフェイスであり、個人的なリアリティへと落とし込むための物語化のための装置といったところでしょうか。

ある意味で、海にのまれたり、流されたり、溺れてしまうのではなく、その奥底にある自分なりの獲物をどう捕まえていけるかどうかが試されるのが「箱眼鏡」という道具の面白さなのかも知れません。あなたもまた、社会や時代の波を無視するのでも過剰に適応するのでもなく、自分なりの仕方でその本質を捉えていくべし。

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