今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
現実逃避or現実脱出
今週のみずがめ座は、存在は体感しているのに、これまで直面せずにきた現実をスッと浮き彫りにしていくような星回り。
坂口恭平は、自身の思考の軌跡や原体験について綴った『現実脱出論』の中で、実際に彼が子供の頃にやっていた「新聞の折り込みチラシに入っているマンション広告の間取り図に上から落書きして、自分の理想の部屋を描く」という遊びを紹介しています。
この遊びは少しずつエスカレートして、「斜め四十五度の線を部屋の角から伸ばして「天井高」を作り出し、架空の二階建てのマンションを作ったりするようになった。紙の上なのに、立体的に空間を作り出せることに喜びを見出していたのである。さらに、二点透視図法を覚えてからは、空中に電車が走る透明のチューブが縦横無尽に張り巡らされた未来都市を描きまくっていた。」という。
坂口は同書で現実逃避と現実脱出を区別した上で、先のような遊びを後者に位置づけています。すなわち、「本人の意図とは裏腹に現実の存在感を強化してしまう」のが前者だとすれば、後者はこれまで「現実的ではないと切り捨ててきたことを直視してみる」ことなのだ、と。あなたも、どうも自分がピンとくる現実とはこういうものらしいという感覚に、具体的なカタチや輪郭を与えていくことがテーマとなっていくでしょう。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
日陰の花
今週のうお座は、人が目を向けない美しさにこそ、目を向けていこうとするような星回り。
「向日葵にとりどりの花のあはれかな」(杉本禾人)で詠まれているのは、庭の花園に種々雑多な夏草の花が咲いているけれど、その中で王者のごとく突っ立っているのはいちばん大きな向日葵(ひまわり)で、その他の夏草はどこか気圧されているように咲いている情景。
ただし、作者はその向日葵の王者のごときには興味を抱かず、その下にあるところの他のくさぐさの花の方に感じるものがあったのでしょう。もちろんくさぐさの花と言っても、それぞれ異なる花の特色を備えて、おのおの姿態をつくしている訳で、それがなかなかにあわれげに見えたのかも知れません。
そして恐らくそれは、作者がまだ幼い頃に孤児となり、その姉にあたる人はさらに苦しい立場に身を置いていたという、きわめて不遇な境遇にあったということも大きく影響していたはずです。あなたもまた、かりそめの栄華よりも自己の安んずるところをこそ大切にしていくべし。
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