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[7/26〜8/1の運勢]7月5週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

占い

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

生きたり死んだりまた生きたり

今週のかに座は、月並な人選を控え、より大胆なご縁の結びつきを図っていくべし。

「イメージは精神の純粋な創造物である。それは比較することからは生まれず、多かれ少なかれ離れた二つの実在を接近させることから生まれる。近づけられた二つの実在の関係がかけ離れ、適切であればあるほど、そのイメージはいっそう強烈になり―いっそう感動と詩的現実性をおびるだろう……」

この発言はシュールレアリストからその先駆と見なされていた詩人ピエール・ルヴェルディのもので、ブルトン自身はこの見解をすぐさま否定して無意識的な「自動記述」を推奨する自説を唱えるのですが、ひとつの詩学としてはルヴェルディの見解の方がよりその面白さを説明できているように思います。

それは言わば「偶然性(意外性)の詩学」とも呼ぶべきもの。「多かれ少なかれ離れた二つの実在」を「かけ離れ、適切であ」るような仕方で「接近させること」というのは、やってみると想像以上に難しいのですが、それでも意識して狙ってやっていかなければ、偶然うまくいくことはあっても、技(アート)として向上していくことはない。あなたのテーマは、「意味のある偶然をあえて狙って仕掛けていくこと」にあり、特に人と人との繋がりのなかでそれを実践していくことなのだと言えるでしょう。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

生まれ変わっていくために

今週のしし座は、いったん闇に沈みこむことで、かえって光を鋭く感知していこうとするような星回り。

「海亀の哭く夜か白い汀(みぎわ)は泛(う)く」(高島茂)で使われている「哭く」とは、声をあげて泣き叫ぶの意。海亀は穴を掘って卵を産み落とすのですが、その際に眼の横にある器官から余分な塩水を排出する様をみて、昔から人びとはそこに産みの苦しみによる涙を見てきたのでしょう。

掲句では、作者は実際に目の前で海亀の産卵を見ているというよりも、どこか遠くから、もしかしたら想像の中で思い浮かべているのでしょう。産卵場所は波打ち際より少し上の海水がこないところが選ばれるのですが、真っ暗な夜の浜では、陸側より海のほうが明るく見え、子亀はこれを目印に海へ向かっていきます。

「白い汀」の「白」とは、そんな子亀の視点からみた光ある前途であり、新たな可能性が誕生してくる命の尊さを表しているのかも知れません。ただし、陸側が街灯などで明るく照らされるようになった最近は、子亀が海へたどり着けずに死んでしまうことが多く、海亀の個体数は年々減ってきているのだそう。あなたもまた、自力でがむしゃらに頑張ろうとするのではなく、自らを導いてくれる働きに力を抜いて身をあずけていくべし。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

条件付きの関係から離れて

今週のおとめ座は、夜という時間だけが育むことのできる想像力を、しずかに養っていこうとするような星回り。

まだ夜間の飛行が命がけだった時代、郵便事業に命をかけた者たちを描いた文学作品に、サン=テグジュペリの『夜間飛行』があります。主人公は「嫌われ者の上司に睨まれることで初めて現場の規律は保たれる」という信念のもと、部下に1つのミスも許さない厳しい姿勢をとる上司であり、欧州から南米間の航路を受け持つ責任者であるリヴィエール。

彼は内心の葛藤や孤独に苦しみつつも、それを紛らわすために繰り出した散歩からの帰り道、ふと見上げた夜空の星に何かを感じ取ります。「今夜は、二台も自分の飛行機が飛んでいるのだから、僕はあの空の全体に責任があるのだ、あの星は、この群衆の中に僕をたずねる信号だ、星が僕を見つけたのだ。だから僕はこんなに場違いな気持ちで、孤独のような気持ちがしたりする」

人間にとって夜とは、ある意味で死に近づいていく時間帯であり、だからこそ夜の底に埋もれた宝物を見つけていくことで、改めて生を更新していく契機でもあるのでしょう。あなたもまた、他の誰かのために割かれる時間だけでなく、純粋に自分自身のいのちを養うのための時間を確保していくことをどうか大切に。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

ゆるやかに立ち上るもの

今週のてんびん座は、だんだん丸みを帯びていくような星回り。

「団扇振り昼を減らしてゐたりけり」(阪西敦子)で詠まれているのは、日差しのきつい夏の午後に、畳にころりと横になって一休みをしている情景。その際、クーラーのスイッチをポチリと押してテレビでも付けるのが当世風ですが、「団扇(うちわ)」を持ち出すとそこにはまったく違った味わいが出てきます。

はじめは少しでも早く涼もうと、団扇も焦って速く振る人も多いでしょう。けれど、だんだんと塩梅がわかってくると、むしろ「昼を減らす」がごとくゆっくりと力を抜いて団扇を振るようになる。その方が、心臓の鼓動もゆったりとしてきて、かえって心地よく感じられてくるものなのかもしれません。

そしてこれは、単に午後のひとときの過ごし方に限らず、何かを学ぶことであったり、芸を磨いていく上でも通底してくることのように思います。あなたもまた、余計な力みや不要な緊張をだんだん減らしていくことをテーマにしていきたいところです。

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