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[8/2〜8/8の運勢]8月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のみずがめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

半身の祈り

今週のみずがめ座は、「あたたかい血潮」に憧れる石像のごとく、祈りを刻んでいこうとするような星回り。

人は誰しも手土産ひとつなしに、ただ命だけを授かってこの世に登場し、しばらくの間その授かった命一つを息吹かせたら、また何も持たずこの世を去っていく。しかしそれだけでは心許なく感じるのも人間であり、自分の中や周囲に身分や資格や名誉、習得した技術や資産、家族や友人、パートナーなどをまといつかせ、それらをまるで目に見えない衣装のように着込んで初めて生きた実感を得ているようにも見えます。

古代ギリシャでは、前者のような「剝き出しの生」や「内在の身体性」をゾーエーと呼び、後者のような「社会的な生」をビオスと呼んで区別しましたが、今週のみずがめ座もまた、通常はすっかりごっちゃになってしまっているこの両者の区別を改めて迫られていくはず。

すなわち、安定的な生の拠り所であるかのようなビオスこそ、自分の溌溂とした魅力や創造性を奪う拘束服に他ならず、愛を受け取ったり与えたりするのはむしろゾーエーの次元で行われるのだということ。今週のみずがめ座は、それを誰かの声を契機に思い出していけるかどうかがテーマなのだとも言えます。

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今週のうお座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

不在のうた

今週のうお座は、虚無がそれ以外の何かへと昇華していくのを、じっと待っていくような星回り。

「河黒し暑き群集に友を見ず」(西東三鬼)は、昭和15年(1940)の句。この年は「京大俳句」が、厭戦や反戦の俳句を掲載したことから同人が次々と逮捕された年であり、ここで言う「友」というのもそのうちの誰かのことなのでしょう。作者もまた新興俳句運動の中心人物の一人であり、それは戦争と弾圧の焦土を経て、戦後の俳句表現の肥料となっていきましたが、その過程にはこうした救いようのない虚無があったのでしょう。

同じ作者によって戦後に詠まれた「暗く暑く大群衆と花火待つ」と比べると、より精神の暗黒の深さが際立ってくるように感じられます。掲句ではまだ、「河」はあくまで黒く淀んだ都市や国家の深い陰翳とともにあり、頼りになる「友」はひたすらに不在だったのです。

「暑き群集」にどこまでも取り残されているような孤独を噛みしめつつ、作者は5年間にわたり句作を中止しましたが、それでも俳句自体をやめることはなく、戦後になって再び八面六臂の活躍をしていきました。あなたもまた、そのままではとても耐えきれないような事実がおのずと物語化されていく過程のなかに身を潜ませていくべし。

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