全国各地に存在する、ご当地アイス。まだまだ遠出しづらい今だからこそ、全国のこだわりアイスを知って食べて、観光気分に浸ってみませんか?本企画では、今注目すべきご当地アイスを、アイス研究家のシズリーナ荒井さんに教えてもらいました。
お取り寄せ可!マニアが注目する、全国ご当地アイス10選
暑い日に欠かせないアイス。近所で売られているお気に入りもいいけれど、たまには全国に存在するご当地アイスにも目を向けてみませんか?
本企画では、旅行しづらい今だからこそ知っておきたい注目のご当地アイスとオススメの食べ方を、アイス研究家として活躍するシズリーナ荒井さんに教えてもらいました。
シズリーナ荒井/アイス研究家アイス食歴36年。5万個以上のアイスを食べ歩き、年間4000種類のアイスを食す、日本最強のアイスマニア。また、アイスのおいしさを引き出すアイス研究家として、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアに出演。コンビニやスーパーに売っているアイスをよりおいしく楽しく食べる方法を紹介した『魔法のアイスレシピ』(KADOKAWA刊)が絶賛販売中!
「初めてアイスを食べたのは1歳1ヵ月。皆さんにとっての白米のように、アイスは僕に欠かせない食べ物です。
のめり込んだのは高校2年生のときから。冷凍餃子や冷凍うどんと違って、なぜアイスだけは解凍や調理をせずそのまま食べるんだろうと思ったのがキッカケですね。それ以来、アイスのおいしさや楽しさを探求してきました。
今回は、5万個以上食べてきたマニアとして、記録より記憶に残っているご当地アイスを選びました。全品お取り寄せ可能なので、気になったものはおうちで食べてみてください!」
1. 道民が愛する「北海道メロンモナカ」(北海道)
「道民が口をそろえてオススメする、セコマの赤肉メロンを使用したアイス。カップやワッフルコーンからパフェまで、さまざまなバリエーションがあります。
そのなかでも、一番のオススメが『北海道メロンモナカ』です。ソフトな食感のモナカに包まれた赤肉メロンアイスは、北海道のおいしい牛乳に負けない風味。
メロン果汁が7%も配合され、メロンの存在感を強く感じるほど超濃厚なんです」
「実はどのモナカアイスも、できたてはサクサク食感。アイスの水分がモナカへ浸食することで、やわらかい食感になるんです。
そんなモナカアイスのできたて食感を、トースターで45秒焼くことで再現できるんです。モナカに浸食した水分が蒸発し、ソフトなモナカがサクサクに!ふわとろになったアイスとのコントラストがたまりませんよ」
2. 濃厚なコクが魅力「きよミルク」(福島県)
「見た目は普通のソフトクリームですが、ほかとは比べものにならないほど濃厚なんです。ミルク本来のコクを味わえるのは『きよミルク』だけ。
その理由は素材と製法にあります。福島のあだたら地域で搾乳された生乳を焦がさないように煮詰め、オーガニックシュガーの甘みを加えてトロトロになるまで火にかけているんです。
月〜金曜に製造しているため、店頭での販売は土日のみ!」
「お取り寄せでは劣化を防ぐためにひと工夫。発送前にショックフリーザーという機械を使ってマイナス30℃以下で凍らせてから発送しています。
自然由来のもので作られているため、賞味期限は約1週間。冷凍庫から出してそのまま食べるのではなく、冷蔵庫で1時間14分解凍しましょう。お店で食べる味わいをバッチリ再現できますよ」
3. 懐かしいおいしさ「ビバリッチ」(新潟県)
「東北人のソウルアイスであった『ビバオール』。1970年代から1997年まで、主に東北や新潟のみで販売されていた、知る人ぞ知るアイスです。
現在販売されている『ビバリッチ』は、ふたつの会社が関係しています。株式会社セイヒョーの担当者によると、2007年にセイヒョーが、もともとの製販元である株式会社しまかげの協力のもとで『ビバオール』を復刻製造したのだそう。
5年ほど前に契約期間が終了したことで『ビバオール』は販売終了しました。そして2017からは『ビバリッチ』が発売。セイヒョーがこれまでの経験を活かして、独自改良をおこなった商品なのです。
アイスの味わいや中のイチゴソースは当時のまま。イチゴのやさしい味わいをアイスバーにした、懐かしいおいしさです」
中にイチゴソースが入ったアイスバーなので、冷凍庫から冷蔵庫に移して27分後が食べごろです。アイスとイチゴソースがとろけ合う瞬間を体験していただきたい!
イチゴ牛乳のようなあま〜いアイスに、やさしい酸味の効いたイチゴソースが口の中でマリアージュ。このクオリティのアイスが1970年代に誕生していたことに驚きを隠せません」