無料の会員登録をすると
お気に入りができます

「帰らないで!」平日夜の駅で起きた、愛が重すぎるエピソード

恋愛・結婚

今振り返れば「イタいな、自分!」と思うけれど、あの時は全力だった恋愛。そんな“イタい恋の思い出”は誰にでもあるものですよね。今では恋の達人である恋愛コラムニストに過去のイタい恋を振り返ってもらい、そこから得た教訓を紹介してもらう連載です。今回は定時ダッシュちゃんのイタい恋。

picture

みなさん、こんにちは! Twitterで恋愛系ツイッタラーとして活動している定時ダッシュです。

今回は私の過去やらかしたイタイ恋愛エピソードを赤裸々に大公開し、最後に私なりの教訓をお伝えしようと思っているので、心してご覧ください!!!

私には、決して忘れることができない恥ずかしい過去があります。私がまだ女子大生(21歳)だった時、とても好きな社会人の男性(27歳)がおりました。

彼はどんな男性だったかというと、大学生の就職人気ランキングでも毎年上位に君臨する大手インフラ系企業に勤めるエリートサラリーマン、6つ年上の社会人……。何度かデートを重ねた相手だったのですが、お店選びのセンスも抜群で、「定時ダッシュちゃんが喜ぶかと思って……」とデートの度に百貨店で購入したであろう高級チョコレートや洋菓子を何故かプレゼントしてくれるような、ステキ男性だったのです。

そんな彼に対して、就活生だった私はよく「私の! 第一志望は! 〇〇さんのお嫁さんです!! 内定はいつ出ますか!?」などと、ワインで酔っぱらった帰り道に叫んでいました。

大都会の真ん中で、訳の分からないセリフを叫びながら帰るなんて……。27歳の私にはもう出来ません(笑)。今思い出しても赤面ですが、21歳の若かりし頃に道端で愛を叫ぶ経験を積めたのは良かったなと噛み締めております。

(ちなみに、真剣に彼のお嫁さん内定が欲しすぎて、就活ノートに「〇〇さん分析」と称し、SWOT分析を用いて自己分析を書き連ねていました)

愛が重すぎたゆえに起きた、ある出来事

まぁ今までのエピソードでも十分”イタイ私”なのですが、そんな彼への愛が重すぎて大迷惑をかけた夜がありまして……。

いつもどおり、彼が選んでくれた銀座のレストランで、2人でワインを1本とカクテル2杯を飲み干し、帰路についていた時、ふと思ったのです。

「このまま帰りたくないな」と。

その日は平日ド真ん中の水曜で、もちろん彼は次の日は朝8時30分出勤だし、私なんて翌朝9時から志望度の高い会社のグループディスカッションを控えていました。しかもまだ手書きの履歴書の準備もできていない状況……。

時刻はもう22時過ぎてるし、明らかにどう考えてもすぐ帰るべき。というかそんな人生で大事な日の前日は「早く寝て、明日に備えろ!」って感じなのですが、どうしても彼と飲みに行きたかったので、行ってしまった……。しかも帰りたくなくなってしまった……。

どうにか彼を朝まで連れ回して、もっと一緒にいたい……。そう考えた私は「もう1軒行こう! まだ飲める!」と提案するも、「いや、流石に明日僕も仕事だし、定時ダッシュちゃんも就活あるんだから帰ろう」と制止されてしまいました。

「でも、どうしてももっと一緒にいたい……」そんな押し問答をしながら、駅のホームまで来てしまい、「このままでは離れ離れになってしまう!」と、まるで厳格な両親から身分違いの恋人を引き剥がされる江戸時代の村娘のように、必死になった私は考えたのです。

「彼をホールドしちゃえ☆」

駅のホームで次々と過ぎ去っていく電車を横目に、私は彼をコアラのように抱きしめてホールドし続け、見事、終電を逃させたのです(ドヤ)。

終電間際になると駅の改札前によくいますよね、カップルがただ抱きあいながらユラユラ揺れているのを……。そうです、アレの女性だけが抱きついてコアラのように彼をホールドするバージョンを行っていたのが私なのです。

私がコアラ状態になっていた時、彼は半ば呆れモードでしたが、まぁ女子大生に別れを惜しまれて悪い気がしない男はいないでしょう(予測)と思っていたので、私も余裕シャクシャクで、あわよくば彼の家に泊まってやろうと思っていたのですが……。

油断していたら有楽町のビジネスホテルに、私だけがぶち込まれていました。

そんな時も「最後まで諦めない性格だけは、誰にも負けない!」と豪語していた私なので、ホテルの廊下でコアラのように抱きついて引き止めようとし、「マジで! 本当に!! 明日朝仕事で早いから帰らせて!」という茶番を5回くらい繰り広げました。

結果、彼は走り去るように帰っていってしまい、私はひとりホテルで朝を迎えることとなったのです……。

その当時の私は「仕事に間に合えばええやん〜なんで〜〜」と思っていたのですが、社会人になった今思えば、次の日仕事で朝早いのにコアラホールドされて終電逃させられるなんて……。しんどすぎ事案ですよね……。

その時の彼、ご愁傷サマです。

まぁ結局その彼とは3年ぐらい定期的に飲みに行く仲にはなっていたのですが、私の恋心も虚しく、何もなく終わってしまい……付き合うことは叶わなかったのです。

イタい恋から得た教訓「いくら好きでも相手の事情を考えよう」

「好き! もっと一緒にいたい!」「付き合いたい!」と思った人とは、なるべく早く付き合ったり仲良くなったりしたいと思うのは、誰しもあることです。

でも、大人の皆さんは決して“相手の事情を考えず焦ること”はしないようにしてください! 私は今回の一件で、これを心に刻みました……。

むしろ適切な距離感で、お互いが「また会いたいな!」と思うぐらい短めにデートは終えて帰る方が、次に繋がりやすいので、焦りは本当に禁物です。

オリジナルサイトで読む
記事に関するお問い合わせ