アドラー心理学から幸せと勇気を学ぶ
自己啓発の父として有名な、アルフレッド・アドラー。このアドラー心理学を学ぶとたちまち見える世界が変わるかもしれません。私たちの世界はシンプルで幸せに溢れていることを、アドラーは教えてくれます。
心が軽くなる、アドラー心理学
できている事だけに注目する
アドラー心理学は別名勇気の心理学とも言われています。人は、勇気が持てたときに、より力を発揮できるんだとか。自分には価値があると感じられた人ほど勇気があり有益な行動をとることができます。
例えば、毎朝ランニングしてから出社しようと思っていても、実際2回しか走れなかった場合、自分は全く目標が達成できないと思うのではなく、以前は1日も走れなかったのに今週は2回も走れるようになった!というようにできている部分に注目するのです。
時間に余裕を持って出社できた、先週よりも1日多く自炊できた、などどんなことでも構いません。できている部分に注目し自分を認めてください。自然とやる気が湧いて来たり、心が穏やかになるのを感じる事ができるでしょう。
全て自分で決められる
嫌いな仕事も面倒くさい人間関係もやりたくないなら辞めましょう。アドラー心理学の特徴的な考え方の一つに「自己決定性」があります。問題の原因を他人や環境のせず、すべて自分で決めるのです。
つまり、「やらされている」事なんてないということです。誰かに首根っこを掴まれて、毎日ここで働けと命令されたわけではないのです。やりたくないならやめ、やりたいことをすればいいのです。
何か影響因はあるにしても、決定因は自己にあります。「すべて自分で決めたこと」という考えは今からでも自分で人生を変えていけるという希望に満ちた考え方です。アドラー心理学からすれば、やるべきことというのは存在しないのです。
ありのままの自分を受け入れて
アドラー心理学では、欠点を含めたありのままの自分を受け入れることを「自己受容」といいます。ありのままの自分を受け入れることで自分の存在価値の土台がしっかりできるということなのです。
営利企業を生活の基盤に置いた私たちは、つい会社や人事の評価、すなわち「機能価値」を気にしてしまいがちですよね。しかし機能価値と存在価値をごちゃまぜにしてはいけません。この2つはまったく別物だからです。
自分の機能価値の高低ばかり気にしていると、仕事でミスした時や風邪で寝込んでしまったときに一喜一憂してしまうので、これでは自分を勇気づけることなんてできないですよね。
ミスしても風邪をひいても寝込んでも、ありのままの自分を受け入れてみましょう。どんな自分でも絶対的で揺らがない「存在価値」があるのです。自信がなくても大丈夫。根拠なく自分の存在価値を認めましょう。
毎日誰かを喜ばせる
自分の存在価値を認め、自分を勇気づけることができれば、周りの人にも勇気を与えることが出来るようになります。人は誰かに勇気を与えられれば自分も勇気づけることができ、プラスの循環を回すことが出来るのです。
簡単なことで構いません。自分から元気にあいさつをする、お年寄りに席を譲る、当番じゃなくても食器を洗うなど。見返りを求めず、まずは自分から相手を喜ばせようと行動を起こしてみましょう。
場合によってはあなたの親切を馬鹿にしたり無視されることもあるかもしれません。でも気にしないでください。それはあなたの課題ではなく相手の課題だからです。一人相撲でも構いません。毎日誰かを喜ばせてみてください。
アドラー心理学では対人関係の基本として「課題の分離」を大切にしています。支配もしないし服従もない。他人の期待に応える人生ではなく、自分の軸がぶれないよう、これは誰の課題か?を大事にしてみてください。