営利企業を生活の基盤に置いた私たちは、つい会社や人事の評価、すなわち「機能価値」を気にしてしまいがちですよね。しかし機能価値と存在価値をごちゃまぜにしてはいけません。この2つはまったく別物だからです。
自分の機能価値の高低ばかり気にしていると、仕事でミスした時や風邪で寝込んでしまったときに一喜一憂してしまうので、これでは自分を勇気づけることなんてできないですよね。
ミスしても風邪をひいても寝込んでも、ありのままの自分を受け入れてみましょう。どんな自分でも絶対的で揺らがない「存在価値」があるのです。自信がなくても大丈夫。根拠なく自分の存在価値を認めましょう。
毎日誰かを喜ばせる
自分の存在価値を認め、自分を勇気づけることができれば、周りの人にも勇気を与えることが出来るようになります。人は誰かに勇気を与えられれば自分も勇気づけることができ、プラスの循環を回すことが出来るのです。
簡単なことで構いません。自分から元気にあいさつをする、お年寄りに席を譲る、当番じゃなくても食器を洗うなど。見返りを求めず、まずは自分から相手を喜ばせようと行動を起こしてみましょう。
場合によってはあなたの親切を馬鹿にしたり無視されることもあるかもしれません。でも気にしないでください。それはあなたの課題ではなく相手の課題だからです。一人相撲でも構いません。毎日誰かを喜ばせてみてください。
アドラー心理学では対人関係の基本として「課題の分離」を大切にしています。支配もしないし服従もない。他人の期待に応える人生ではなく、自分の軸がぶれないよう、これは誰の課題か?を大事にしてみてください。
アドラー心理学を読む
アドラー心理学は本で手軽に学ぶこともできますよ。今回ご紹介する2冊は読みやすいので、ぜひ読んでみてくださいね。
まんが! 100分de名著 アドラーの教え 『人生の意味の心理学』を読む
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NHKの人気番組「100分de名著」のコミック版です。「自分と他者を勇気づける」というポイントを、オリジナルストーリーでわかりやすく解説してくれます。大ブームとなっているアドラー心理学を、読み進めやすい漫画でぜひ身につけてみてください。
もしアドラーが上司だったら
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ストーリーの中でアドラー心理学を学ぶことができる1冊。主人公のリョウ君を自分に置き換えて、イメージしながら読み進めていくことができます。働く理由や仕事の楽しさを見つけられる実践ストーリーです。