秋冬の時期、気温がだんだんと下がり、冷え性に悩みはじめた方も多いのではないでしょうか。今回は、しっかり体を動かして血流を良くすることで、冷え性さんの指先まで温かくなる、簡単ストレッチを紹介します。朝や夜など、特に冷えやすい時間帯に取り組んで、今年の秋冬を乗り越えましょう!
冷え性の特徴と原因
暖房のついた部屋にいるのに手足が冷たい、朝起きると布団の中で足先がキンキンに冷えてしまっている…など、温かい場所にいるのに、手足や耳などの体の先端が冷たく感じる症状を冷え性と言います。
本来であれば、環境の変化に応じて自律神経が体温の調整を行いますが、何かしらの理由でこの体温調整の仕組みがうまく働かないと冷え性になってしまいます。原因には、「自律神経の乱れ」「血流が悪い」「筋肉量が少ない」などが挙げられますが、女性の場合は、筋肉量が男性に比べて平均的に少なく、またホルモンやストレスの影響で自律神経が整いづらいこともあり、もともと冷え性になりやすいのです。
冷え性は、肩こりや肌荒れ・不眠など様々な体の不調につながりやすいだけでなく、怒りやイライラなど心の不調につながることもあります。では、どのように改善したらよいのでしょうか?
冷え性を改善するためできることは?
(1)意識的に根菜を食べよう
まずは食事を見直しましょう。秋冬は、野菜は旬のものを選ぶのがポイント。冬に旬を迎える野菜の中でも特に根菜類は、身体を温めてくれます。根菜が身体を温める理由は、主に以下の3つが挙げられます。
・夏に旬を迎える野菜に比べて水分が少ないため、身体を冷やさない
・豊富なビタミンを含むため、血行を促進させる作用がある
・豊富なミネラルを含むため、筋肉を作るたんぱく質の働きを助けてくれる
また、根菜には比較的固い野菜が多いので、煮込みやスープなど温かい料理に使うことも体を芯から温めるポイントです。
写真AC
(2)寝る前のヨガストレッチを習慣にしよう
血流を促してくれるストレッチや運動も効果的です。継続して行うことが体質を改善するうえで大切ですので、寝る前の習慣としてベッドの上でできるヨガストレッチをおすすめします。これからの季節、夜はお風呂後など体が冷えやすくなりますが、寝る前にヨガストレッチを行うことで、体を内側から温めて、睡眠の質も改善してくれます。
体の芯からポカポカ温まる!ベッドでできる簡単ストレッチ
ベッドでできる、体を温める簡単ヨガストレッチを紹介します。
足首まわし
1.足を伸ばして長座の姿勢になります
Photo by Nao Yoshizawa
2.右足を左足のふとももの上にかけて、左手の指と絡めます。
3.足を左手でぎゅっと握って、時計回りと反時計回りにまわしていきます
Photo by Nao Yoshizawa
4.反対側も同じようにくりかえします
Photo by Nao Yoshizawa
<ポイント>このストレッチは、足先の冷えに効果的です。しっかり足首を回すことで血流を促すことができます。また指と指をしっかり絡めることで固まりやすい足の指先をほぐして血流を先端まで届きやすくすることができます
仰向けで平泳ぎ
1.足を伸ばして長座の姿勢になります
2.手をお尻の後ろあたりについて体を支えます