お尻悩み1【冷え尻】
「『お尻は冷えていて当然』そう思っている人は危険信号! 長時間座っていたり運動が充分にできていないことで血流が悪くなっているのが冷え尻の要因です。血液が正しく巡っていれば、お尻もポカポカになれるんです」(田口咲さん)
《1》手のひらの体温でお尻全体を温める
あおむけでひざをかるく曲げたら、手のひらでお尻を包み込むように温める。手をずらしながら全体を温めて。
《2》ひざを曲げたまま脚を左右に開く
両足はつけたまま、ひざを曲げた状態で開けるところまで開脚。10回繰り返す
『手が痛かったらタオルを敷いて』
《1》脚を上げて全体を開くとより効果的!
お尻を温めたら、両脚をつま先までそろえて真っすぐ上げる
《2》無理のないところまで開脚する
ゆっくりと股関節から開き、両脚を広げる。痛くない程度でOK
お尻悩み2【コリ尻】
「デスクワークが多い人は、コリ尻になっている可能性が。長時間お尻に負荷がかかることで、お尻の血流が悪くなってお尻自体が凝り固まってしまいます。お尻のたるみや広がりに加え、下半身の血流が悪くなって脚の冷えやむくみの原因にも」(田口咲さん)
STARTタオルを当てながら凝っている場所を探る
床に座って両脚をかるく曲げたら、おしぼり状のタオルをお尻に当て凝っている部分を探す
《1》コリの強い部分にタオルを挟み込む
特にコリを感じた部分にタオルを挟み込み、タオルが逃げないように体重をかける
《2》両脚を浮かせてタオルの上に体重をかける
両脚をゆっくりと浮かせて、タオルの上にお尻の体重がかかるように意識。10秒×3回
足をついてもOK
脚を浮かせるのがつらかったり、負荷がかかりすぎてお尻に痛みを感じるときは、脚を下ろしたままでもOK
『イタ気持ちいい部分がコリポイントよ!』
お尻悩み3【セルライト尻】
「ただの脂肪だと思われがちなセルライトですが、このデコボコの正体は脂肪細胞に付着した老廃物。ただ痩せるだけでは落とせない厄介者。血液やリンパの流れが悪くなることで肥大化するので、コリや冷えを解消しながら巡りを高めることが大切」(田口咲さん)
手をグーにしたら、関節と関節の間の平面部分を使ってマッサージ
《1》両手の拳を内ももで挟み込む
左右のももで拳を挟むようにグッと圧をかける。拳の位置を脚のつけ根からひざまで徐々に下げ、内ももがじんわり温かくなるまで繰り返す
《2》手をグーにして前ももの筋肉をさする
前ももを拳で上下にさすって、硬くなって張り出した前ももの筋肉をリリース
《3》O脚の原因、外もももさすってゆるめる
脚の印象を大きく変える外ももの張り出しも、セルライトを押しつぶすイメージでさする
《4》お尻全体もグーでさすり流す
最後にお尻も全体的にグーでゴリゴリと流す。それぞれ少しポカポカするくらいが目安
『冷えやハリが強いとちょっと痛いかも…』
お尻悩み3【境目迷子尻】
「長引くリモートワークでヒップラインが下がっている人が増えています。お尻の筋肉を充分に支えていないためにお尻がたれて、太ももとの境目がなくなってしまうのです。普段から引き上げるように触るだけで、ヒップアップはかなうんです!」(田口咲さん)
《1》ヒップラインをタオルでグイグイ
境目が欲しい部分にタオルを当て、左右にスイングさせるように10往復スライドさせる
《2》たれたお尻をすくい上げる
たれたお肉を太ももからすくい上げるようにタオルでキャッチ。お肉がこぼれないようにタオルは体の前で持つ
《3》タオルはそのまま脚を後ろに蹴る
タオルの位置をキープしたまま、片脚をゆっくり後方に蹴り上げる。片脚10回ずつ
『ヒップラインの形状記憶を狙って!』
『全身きれいになりたければ、お尻だけほぐせばいい!』
田口 咲(講談社)
1485円
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/このみ〈Lila〉 スタイリスト/内堀悠香 モデル/中野優香 イラスト/山中玲奈 取材・原文/野崎千衣子 ※BAILA2021年11月号掲載