身体の背面は、自分で意識しないとなかなか見ることのない場所ですよね。特にお尻は筋肉が大きく脂肪も多いので、気づかないうちに重力に負けてたるみがち。そんなたるむお尻の原因が、まさかもも裏にあったなんて。お尻も気持ちも上向きにするために、まずは硬くなったもも裏をほぐすことから始めましょう。
お尻のたるみの原因とは?
illust AC
もも裏の筋肉(ハムストリング)は骨盤の骨『坐骨』に繋がっており、骨盤の後傾に大きく影響します。もも裏の筋肉が硬くなると骨盤が引っ張られて後ろに傾き、お尻が下を向いてしまうのです。これがたるみの原因に。もも裏を柔らかくほぐすことで、骨盤の後傾を緩めることができお尻が上を向きやすくなります。
イラストAC
そもそも、なぜもも裏が硬くなってしまうの?
長時間のデスクワークなどで、もも裏が長時間圧迫されることで血液やリンパの流れが滞りむくみがちになります。むくみが進行すると筋肉が冷えて使いにくくなり、たるみやセルライトの原因に。そうして筋肉を使う機会が減ることで柔軟性がなくなり、もも裏が硬くなってしまうのです。
直立して前屈したとき、床と手が15㎝以上開いている場合はもも裏が固まっている可能性大。将来腰痛の原因になる恐れもあるので、意識してほぐす習慣をつけましょう!
仰向けでできる、タオルを使ったもも裏ストレッチ
manami nishita
①仰向けになり、両膝を立てる。
②片脚の足裏にタオルをかけて、タオルの端を両手で持つ。
③かかとを蹴り出し膝を伸ばす。
もも裏が気持ちよく伸びる場所で深く呼吸します。(肩の力は抜いて)
椅子を使ったもも裏ストレッチ
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①椅子に片脚を乗せてつま先を上向きに。
②膝が伸びた状態のまま、脚の付け根から上半身を倒して前屈。
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(注意)背中が丸まらないように背筋を伸ばします。
身体の背面(背中、ハムストリング)が一直線になり、もも裏が気持ちよく伸びる場所でキープ。
タオルや椅子などのアイテムを使ってストレッチすることで、ストレッチへのハードルが下がり、もも裏が硬くて前屈しづらい方でも安心してほぐすことができます。無理してもも裏を痛めるこのないよう、自分のペースで呼吸と一緒に伸びを深めましょう。冬は特に、寒さで身体の背面の血流が滞りやすいですが、もも裏をほぐす習慣をつけることで、お尻だけでなく背面全体のむくみや冷えの解消にも繋がります。お尻も気持ちも暖かく上向きに、寒い冬を乗り切りましょう!