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冬は、空気の乾燥が気になる季節。乾燥は、風邪やインフルエンザになるリスクを高めたり、肌荒れや脱水症状を引き起こしたりといったトラブルを招く可能性があるため、家の中でもある程度の湿度を保つことが大切だ。
しかし、一人暮らしの部屋では、あまりいろいろと家電を置くと狭くなってしまう。ここでは、部屋の乾燥が招くトラブルと、加湿器がなくてもできる乾燥対策を6つ紹介しよう。
部屋の乾燥が招くトラブル
家の中の空気が乾燥していることで引き起こされるトラブルはさまざまある。乾燥が招くトラブルについて具体的に見ていこう。
粘膜の防御機能低下による細菌・ウイルスの侵入
部屋の空気が乾燥すると、鼻や喉の粘膜が乾燥して防御機能が低下し、体内に空気中の細菌やウイルスが侵入しやすくなってしまう。さらに、湿度が低いとウイルスが浮遊しやすくなる。風邪やインフルエンザなどの感染症が、冬に流行しやすいのもそのためだ。
肌トラブル
空気が乾燥すると、体内の水分が肌から蒸発されやすくなるため、肌のかさつきを感じる人も多いだろう。この季節は吹き出物やかゆみなど、乾燥による肌トラブルが起こりやすい。
脱水症状
脱水症状と聞くと、夏の熱中症とセットでイメージする人も多いかもしれないが、実は、冬の乾燥も脱水症状を引き起こす。空気が乾燥していると、体内の水分が肌から蒸発されやすくなるからだ。冬は夏ほど積極的に水分をとらない人が多いため、隠れ脱水症状になってしまうケースがある。
火災
空気が乾燥している季節は、建物や家具などに使われている木材の水分も少なくなり、火災トラブルが起きた際に被害が拡大しやすくなる。火の取り扱いには十分な注意が必要だ。
静電気
静電気が発生しやすい環境は、気温25℃以下、湿度20%以下
といわれている。気温・湿度ともに低い冬は、静電気が発生しやすい環境でもあるといえるだろう。
画像:REISM STYLE
部屋の乾燥対策のポイント
部屋の乾燥対策をするにあたっては、いくつか注意点がある。過度に加湿すると、結露やカビ、ダニが発生しやすくなってしまうためだ。
乾燥対策をする前に、理想の湿度や加湿しすぎないためのコツを確認しておこう。
室内の理想の湿度は50~60%
厚生労働省の定める「建築物環境衛生管理基準」では、エアコンを設置している部屋の場合、適正な温度は17℃以上28℃以下、湿度は40%以上70%以下とされている。
湿度が40%を下回ると目や肌、喉の乾燥を感じるようになり、インフルエンザなどのウイルスも活動しやすくなる。反対に、湿度が60%を超えるとダニが発生しやすくなり、75%を超えるとカビが発生しやすくなるとされているため、加湿しすぎないようにしたい。
したがって、湿度は年間で50~60%程度を維持することが望ましいといえるだろう。
加湿と換気をセットで行う
マンションに多い鉄筋コンクリート造のような気密性の高い構造は、湿度が高すぎると結露やカビが発生しやすくなるため、加湿のしすぎには要注意。加湿と換気をセットで行うといいだろう。
特に、台所などの水回りを使った後は、しばらく窓を開けたり換気扇を回したりして室内の空気を循環させれば、結露を防ぐことができる。
もし、結露が発生したら放置せず、なるべく早めに拭き取ることを心掛けよう。
すぐにできる!部屋の乾燥対策
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加湿器がなくてもできる乾燥対策にはどのようなものがあるのか見ていこう。ここで紹介している6つの対策は、すぐに実践できるものばかりなので、自分に合った方法をいくつか組み合わせて習慣づけるのがおすすめだ。
1 浴室の扉を開けておく
入浴した後は、お湯の残った浴槽に蓋をせず、浴室の扉も開けておこう。浴室内に溜まった蒸気が部屋の中へ広がり、湿度を上げることができる。
2 部屋でお湯を沸かす
やかんや鍋でお湯を沸かしたときに発生する蒸気が広がることで、部屋を加湿できる。沸騰して周囲に吹きこぼれてしまうほど強火でお湯を沸かしたり、火にかけたままた放置して空焚きしたりすることのないよう注意しよう。