汗、体臭、加齢臭…などニオイ問題はさまざまありますが、季節を問わず気になるのが「口の臭い」。自分では気づきにくいものでもあるので、ちょっと心配になることもありますよね。そこで活用したいのが効果的な口臭ケアアイテムのマウスウォッシュ(洗口液)です。数ある商品の中から、しっかりニオイを消してくれる優れモノを探してきました!
360.life編集部/Test by MONOQLO編集部
歯みがき後にプラスしていつもさわやかな息に!
口臭ケアの基本は歯みがきですが、きちんと磨いていてもそれだけでは不十分なことも。たとえば朝起きた時や、タバコを吸った後、ニオイの残る食事の後などは、どうしても気になります。
今回特集する「マウスウォッシュ(洗口液)」は、簡単にお口の清潔を保てる便利なアイテム。すでに使っている方もいると思いますが、選び方によっては期待する効果のないものも……。
しっかり選んで、爽やかな息をめざしませんか?
マウスウォッシュはお口の汚れを洗い流します
マウスウォッシュの役割は、お口の食べカスや歯の汚れを洗い流すこと。
また、殺菌剤が入っている製品は汚れと一緒に口の中の菌を洗い流してくれるため、菌が繁殖しやすいお口の中を清潔に保ってくれます。
口の中の汚れや、虫歯や歯周病の原因となる菌を抑えることで、歯の健康だけでなく口臭の防止にも役立ってくれるんです。
水ですすぐのはNG!意外とまちがいやすい使い方
マウスウォッシュは、歯みがきの後に使うのが基本です。ちょっと間違いやすいのが、マウスウォッシュを使った後に水ですすいでしまうこと。せっかくの有効成分が水で流れてしまい、本来の効果を発揮できません。
とくに薬用と記載されているものは、口臭はもちろん殺菌にも有効な成分が含まれているので「水ですすがない」のが正解です。
使い方としては、寝る前のマウスウォッシュで菌の発生を抑え、起床後に洗い流すのが最適です。就寝中は口内が乾燥しやすく増殖してしまうので、この方法で清潔な口内を保ちましょう。
マウスウォッシュ選びのポイントは「消臭力」「成分」「使用感」
マウスウォッシュはたくさんあってどれを選んでいいのか迷いますよね。選び方には大事な3つのポイントがあるんです。
[ポイント1]消臭力
ひとくちに口臭といっても原因はいくつかあります。
1つは加齢や緊張などで口の中が乾いたときに起きる生理的な口臭。2つめは虫歯や歯周病などによる病的口臭。3つ目は外因的口臭で、食事やタバコなどによる口臭です。これらの臭いをしっかり消してくれることが大切です。
[ポイント2]成分
マウスウォッシュは飲み込むものではありませんが、すすいだあとも口の中にとどまるので、刺激が強すぎる成分はマイナスです。
アルコールを使用しているタイプの中には口の中がピリピリするものも。苦手な人はノンアルコールタイプを選びましょう。また、ノンアルコールタイプであっても強い殺菌剤が入っていると、口の中が荒れることもあります。
できるだけマイルドな成分で消臭効果を発揮してくれるのものがおすすめです。この記事では、アイコンで表示しているので参考にしてみてください。
[ポイント3]使用感
口臭ケアは毎日続けることに意味があるので、ストレスなく使えることもとても大切ですよね。フレーバーや香りなど、好みに合うものがベストです。
定番から薬用タイプまで18製品をプロが徹底検証しました
「刺激の強すぎない成分」で「しっかり消臭」し、「使い心地もいい」ものがベストということがわかりました。そこで実際に、大定番から薬用タイプまで18製品をピックアップし、5つの項目で調べてみました。
[チェック1]プロによる消臭力テスト
臭気判定士の石川英一氏協力の下、歯を磨いていても気になる3つの口臭、「にんにく臭」「タバコ臭」「不快口臭」を、どれくらい消してくれるか確かめました。
舌に見立てたセルローススポンジに、ニオイの元になるにんにく液・タバコ液、一般的な不快口臭とされるメチルメルカプタン液を1ml垂らして、密閉ビンに入れます。
そのビンの中に、マウスウォッシュの1回分の使用量を入れて振り洗い。マウスウォッシュを流した後の密閉ビンの中のニオイを嗅ぎ、元のニオイの残留感を点数化しました。
[チェック2]元化粧品メーカー研究員による成分確認
パッケージ裏側の成分表示を、元大手化粧品メーカー研究員の石渡比奈子氏がすべて分析。口腔内への刺激成分をマイナスポイントとして評価しました。
[チェック3]刺激に強さやフレーバーも確認
編集部員が実際に使って、刺激の強さやフレーバー、ニオイなど使用感の良さを比較・検証しました。
この3つのチェックポイントで評価し、総合評価としてS~Cでランキングしました。
参考として殺菌力もチェックしました。
各製品の殺菌力を調べるため、虫歯菌・歯周病菌・舌の表面に多い菌(カンジダ)を培養し、マウスウォッシュの効力を検証しました。
マウスウォッシュをろ紙に染み込ませ、培養した菌の中へ。ろ紙の周りの透明な部分が広いほど殺菌効果が高いことがわかります。
ただ、一部効果が見られなかったものもあったので今回は評価には入れず、「参考」としました。
各製品にこのようなマークで示していますのでご参考にしてください。
▼殺菌力評価のサンプル
最高「◎」から「△」までで格付けしています。また、殺菌剤が配合されていない商品は「未配合」、配合されているが、今回の検証では効果が出なかった商品に「-」をつけました。
それでは、マウスウォッシュのランキング結果をご覧ください!