春から小学校入学を控えているママ・パパ注目!大人がいなくても通学できるのか、勉強や宿題ができるのか…期待と同じくらい不安も尽きませんが、今のうちにやっておくべきことはあるのでしょうか?入学前に知っておきたいことを解説します!
あっという間にわが子も小学生!子どもの成長に一喜一憂しながらも春の入学を心待ちにしているママ・パパは多いのではないでしょうか?
編集部員Aも春から小学生になる息子を子育て中ですが、楽しみな反面、不安もいっぱい。帰りがかなり早いし仕事との両立はできるのか…。子どもは授業を集中して受けることができるのか…。などなど。
こうした入学を機に発生するさまざまな悩みは「小1の壁」といわれていますが、今のうちに対策できることはあるのでしょうか?
今回は横浜市で学童保育をしている認定NPO法人あっとほーむの代表理事・小栗ショウコさんに、小1に上がる前にやっておいたほうがいいこと、また、考え方について伺いました。
親自身が子どもにとって壁になってしまうことも
よく相談される「小1の壁」にはどんなものがありますか?
よく「小1の壁」という言葉を聞きますが、その内容をママ・パパに詳しく確認してみると、聞こえてくるのは、親から見た壁ばかりです。
具体的には仕事との両立、準備する学校の道具が多い、夏休みどうしよう…などなど。なぜならこれらは親にとってイメージしやすいから。でも、子どもにとっての壁もたくさんあるんです。
たとえば、子どもにとって入学後すぐ直面するのが体力面での壁。
保育園や幼稚園ではこれまで自分が年長だったのに対して、小学校は6年生まで自分より大きい子どもたちがたくさん!さらに授業を受けたりと新しい経験をすれば、帰る頃にはヘトヘトになっています。
そんな状態のまま習い事に行ったり、学童やおうちで気持ちを切り替えて宿題に取りかかったりすれば体力的にもしんどいことは間違いありません。
また「保育園の年長の時は穏やかだったのに、小学校になると子どもがキレやすくなった」という声をよくママ・パパから聞きますが、先にお伝えしたとおり、子どもはとても疲れています。そんな時に保護者の「宿題はやった?」といった何気ない一言に子どもがキレてしまうというパターンもあるようです。
冷静に考えたらついこの前まで幼稚園や保育園で過ごしていた子どもに対して、求められることのハードルが上がりすぎているんですね。
この時期気をつけるべきは「自己肯定感」
小1の時にあらゆる面での成長を期待するのではなく、大人になるまで何年もかけて少しずつ社会性などを身につけていくものだと考えましょう。
その上で、小学校に入りたての子どもにとって気をつけておきたいのは「自己肯定感」の低下です。
この時期にしっかり自己肯定感を高めておけばその後の勉強や学校生活がより良いものになります。
しかし、親としてはついつい「まだ宿題やってないの?」「小学生になったんだから」「他の子はできているのに」などの言葉を投げかけたり気にしたりしがち。
まずは、子どもがとても疲れていることを理解すること。その上で、子どもの姿を見守りながら、ちゃんと頑張っている姿をほめてあげましょう。
また、親としてやってしまいがちなのが、他人の前で子どもの話をする時のこと。
「うちの子はまだまだ全然できてないんです〜」などとつい謙遜してしまいがちですが、子ども自身は親が謙遜しているかどうかを理解することなんてできません。
場合によっては言葉をストレートに受け止めて傷ついてしまうことも。ママ友の前で過剰にほめる必要はありませんが、親族の集まりなどではしっかりと子どものことをほめてあげるようにしましょう。
学校生活への5つの不安はこうやって対策すべし!
学校生活を送る上で、今からやっておくべきことはありますか?
まずは具体的な学校生活の中で出てくる不安な要素について解説していきます!
特に入学から夏休みまでの約4ヶ月間にむけて、今からすぐに実践できることをご紹介しますね。
1.通学路は一緒に散歩しよう
生活の変化についての不安の中で、特に大きいのが子どもだけの通学について。
これまで常に大人と共に行動をしていたのに、小学校からは重たいランドセルを背負って子どもだけで移動することになります。
事故にあわないか、道に迷わないか…とヒヤヒヤしながら送り出すことになりそうですが、ぜひ入学前に通学路を歩く練習をしてみてください。
荷物を持ってお散歩すれば体力がつき、ランドセルを背負って移動する再現になります。
また、一緒に道を観察しながら歩けば通学路は入学前の時点で「子どもにとって知っている場所」になります。
ただ歩くだけでなく、“こども110番の家”のステッカーを住宅街で見かけたら、「何か困ったことがあったらここの家の人に声をかけるんだよ」など、通学路の中で知っておくといい知識なども一緒に教えてあげると良いでしょう。
2.寝坊させない起床の習慣を作るには?
保育園であれば予定より時間が過ぎていても怒られることはあまりありませんが、小学校ではきちんと時間で管理されます。
朝が弱い子には早起きする習慣を身につけさせましょう。
おすすめは、明日から毎日1分ずつ早く起きる方法!目覚まし時計の設定を毎日1分ずつ前倒しすることで無理なく早起きの習慣をつけられますよ。