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[3/28〜4/3の運勢]4月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

タフであること

今週のかに座は、自分にとって都合の悪い存在もまた、許容していこうとするような星回り。

いま、地球上の多くの社会でますます寛容さが失われており、そうした不寛容の徹底化を象徴する言葉に「ゼロ・トレランス」というものがあります。これは押し売りや酔っぱらい、浮浪者、娼婦など市民道徳に反する行為や存在を絶対に許すことなく厳しく取り締まり、街中から逸脱者や無秩序を一掃すること。

ただその一方で、近年「共生」という言葉もまた見かけるようになりました。あくまで自分とは異なるものと「共に生きる」ことであり、条件次第では寛容さとも対立したり、原理主義には排他的でありつつも、対立や差異、多様性といったものともなんとか付き合っていこうとする態度とも言えます。

今週のあなたもまた、世界的な時流のただ中で自分がどういう態度を取っていくべきか、まずは身近なコミュニティのなかで心に決め、実践してみるといいでしょう。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

一周まわってきた感

今週のしし座は、自身の身の行く末を突き抜けた視点で、眺め渡していくような星回り。

俳句では、冬のあいだ山が静まり返っている様子を「山眠る」と表し冬の季語としますが、春になって明るく彩りが出てきた山の様子を「山笑う」と表します。

『絵巻物拡げゆく如(ごと)春の山』の作者・星野立子はきっと、「春の山」とそれに照応しあう「絵巻物」とのあいだに佇んで、ひとしきり深い感動を覚えていたに違いない。そうして作者のからだも自然と開いて広がって、いつしか春の山そのものと化していった。

今週のあなたもまた、春の山から山へと吹きすさぶ一陣の風となったつもりで、身の周りに起きつつある変化変容に気付いていくことになるはずです。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

死者たちを忘れるな

今週のおとめ座は、何気なく進行してしまっている負の連鎖に、歯止めをかけていこうとするような星回りり。

姥捨山伝承を題材にした『楢山節考』の作者として知られる深沢七郎は、1980年に短編集『みちのくの人形たち』が川端康成文学賞の受賞作に選ばれたとき、この賞を辞退した経緯を述べた文章のなかで次のように述べていました。

「賞をもらうことは仏教の五戒の一ツの殺生の罪を犯すことになると思っていた。(…)相手を殺したり、いじめたりすることも殺生だが、自身をいじめたり、その逆、賛美することも殺生だと思う。賞はそういうものを持っていると私は思う。オリンピックで一位になるには、二位三位を蹴らなければならない。(…)少年が入試のために札を納めて相手を蹴落とすことを神の力にすがる。これは呪詛だし殺生だろう。」

深沢の「殺生」観の背景には、いいように踊らされてきた「民」へのある種のニヒリスティックな愛とも哀しみともつかない思いを湛えた奥深いまなざしがあったように思います。あなたもまた、ほとんどの人間が想起することもないだろう「殺生」の怖ろしさを思い起こしていくことになるかも知れません。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

不格好な方が伝わることもある

今週のてんびん座は、下から滲み出るものが自然と周囲へ伝わっていくような星回り。

『何桜(なにざくら)かざくら銭(ぜに)の世なりけり』は、貨幣経済に丸浸りの江戸に住み、お金のことでは幼少期からずいぶんと苦労させられていた作者・小林一茶が、当時の世相をズバリうたった一句。

すなわち、なんだかんだと桜に名前をつけて、あこぎに稼ぎにかかっている。まさにこの世は銭の世であることよ、と。掲句はけっして好句とは言えず、むしろ不格好な句でさえありますが、それがかえって作者が知っている銭がねの世界の厳しさをよく伝えてくれているように思います。

あなたもまた、知的な操作によって伝えようとする内容以上に、自然と滲み出てきてしまうものが多くを語っていくことになるはず。

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