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心も肌もピカピカに!ヨガが肌や心身に与える役割とは?[ヨガハワイマガジン]

ハワイのヨガマガジン「Yoga HAWAII Magazine」人気記事をヨガジャーナルオンラインが独占配信! ヨガを実践する皮膚科医のミキ・ガルシアが、ヨガと肌の関係について教えてくれた。

Yoga HAWAII Magazine

ヨガが肌に与える役割とは

私はヨガを定期的に5年以上練習しているが、心の健康やバランスを整えるには欠かせないと感じている。だがヨガは内なる美だけでなく、外面の美しさにも影響を及ぼす。健康で輝く肌を手に入れ、保てるように後押ししてくれるのだ。

肌は心身や内臓の健康状態を映し出している。そこで、身体の内側から美肌を手に入れる手段としてヨガを考えてみよう。より健康に、より美しい肌になるための生活をするうえで大きな役割を担ってくれるはずだ。

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ヨガで身体本来の解毒プロセスを後押しすることにより、肌のくすみや吹き出物、老化の原因となる物質を排出しやすくなる。

ではなぜヨガで肌の健康状態が改善されるのか? 最も簡単に答えれば、血液の循環が良くなるからだ。ヨガは血行を促進し、血流を増加させるので、結果として肌が輝きだすのだ。

医療的見地から言うと、ねじる動作も身体を刺激して肌の調子を高める方法の一つだ。ヨガで身体をねじると、臓器も穏やかにねじられて圧がかかり、内臓機能が刺激される。それによって消化器官が活性化し、身体からより速く毒素が排出されるようになる。
例えば、ねじりの三角のポーズでは体の中心線からねじるので、胃がぎゅっとしぼられる。収縮と解放で刺激効果が起こるように、胃と腸を圧迫すると余分なガスや毒素の排出が促されるのだ。ヨガを利用して身体本来の解毒力をサポートすれば、肌のくすみや吹き出物、老化の原因となる物質を身体から排出しやすくなる。

三角のポーズ

もちろんヨガを実践してもしなくても、身体は常に肺や腎臓、肝臓、消化器系で解毒している。つまり、どんな動作でも内臓を刺激し、排出サイクルを正常化し、健康をサポートできる。ヨガのポーズは解毒力を劇的にアップさせるというよりも、身体の調節機能を穏やかに後押しするものと考えよう。

だが、ヨガで明らかに制御できる、肌トラブルの大きな原因がある。それはストレス。いまやストレスが肌に悪影響を及ぼすのは周知の事実だ。かゆみから湿疹、乾癬、にきびなど、あらゆる肌疾患に関係している。ストレスと神経系の関係についての調査では、ストレスが酒さやニキビなどの肌の炎症を悪化することが明らかになっている。さらにストレスは細胞の老化も早めてしまう。研究では、ヨガは不安、ストレス、生活や睡眠の質を改善するとされている。つまりヨガでストレスを軽減すれば、ストレスが肌に及ぼす影響も少なくなる。その結果、吹き出物が減り、若々しくなり、老化や早期のしわを遅らせることができるだろう。

今度は逆に、ヨガが肌に与える悪影響について見てみよう。定期的にヨガを練習しているのに現れる肌トラブルとは何だろうか? 私の医院では、ヨガや他のエクササイズを熱心にやっていて、顔や首、背中、胸にニキビができている人をよく見かける。ニキビは大人にも多い肌トラブルだ。

通常私は、サリチル酸入りのニュートロジーナのアクネウォッシュや、パンオキシル過酸化ベンゾイル10%などのボディソープで身体を洗うように勧めている。ソープを肌につけて数分間放置してから洗い流すと良いだろう。

必要であれば、局所的な抗生物質も処方している。もっとオーガニックな解決策ならティーツリーオイルがおすすめだ。また、エクササイズの後はすぐにシャワーを浴びるようにし、一日に2回は身体を洗って保湿する習慣を身につけよう。そして毎日サンスクリーンを塗ること。ニキビを理由にして保湿を省いてはいけない。人生と同じく肌にもバランスが欠かせないのだ。たとえニキビ用の製品を使っていても、エクササイズで失われる水分を補充する必要がある。特にニキビができやすい肌には、ニュートロジーナのハイドロブースト・ウォータージェルやCeraVe (セラヴィ)AM or PMフェイシャル・モイスチャライザーなどの製品をお勧めする。

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ヨガで吹き出物が減り、若々しくなり、老化や早期のしわを遅らせることができるだろう。

もう一度言うが、サンスクリーンは必ず使うこと! ニキビのできやすい肌にはエルタElta(エルタ)MD’s UV Clear SPF 46がいいだろう。無色と色つきタイプが選べる。

肌の健康には、外側からの保湿だけでなく、内側からの水分補給も大切だ。あらゆる激しい運動に言えることだが、ヨガ(特にホットヨガ)の練習では体に必要な水分や栄養分が失われる。通常ホットヨガの1レッスンでは汗で1.5カップの水分が失われる。それを補うには、レッスン後に少なくとも4倍の水分を摂取する必要がある。もちろんレッスン前の水分補給は言うまでもない。水分不足は肌の老化を促進し、ニキビも悪化させるので、練習中は常に水分を摂ることが重要だ。

ホットヨガ

また、ヨガでは(湿った床やヨガマットも含めて)暖かく湿度の高い環境で素足や手で動き回ることが多いため、様々な真菌感染の可能性にさらされる。ぞっとする話だが、絶望しないでほしい。もし真菌感染症にかかったと思ったら、皮膚科医に診てもらって治療を受けよう。よく見られる癜風(でんぷう)(黒なまずとも呼ばれる)は一般的な感染症で、胴部にうろこ状の白、ピンク、うす茶色の斑点が生じる。
通説に反して、この感染症は伝染しない。簡単な治療法としてはシャワー時にSelsun Blue(セルサンブルー)シャンプーを使い、数分放置してから洗い流すとよい。斑点が広範囲の場合は、私の医院では抗真菌薬やクリームを処方している。
足の真菌感染症は足白癬や水虫と呼ばれ、これもかなり一般的な感染症だ。水虫の場合は非常に感染しやすいため、タオルやスリッパや靴を共有しないようにしよう。おすすめの治療としては、ティーツリーオイルを塗ったり、希釈した酢につけたり、Zeasorb(ゼアソーブ)などの局所的抗真菌クリームやパウダーを使うとよい。また、靴下や靴は常に清潔にしておくこと!

ヨガと肌の関係については利点から問題点までたくさんの説があり、今回紹介したのはほんの一部だ。特に聞きたいことがあれば、気軽に相談に来てほしい。とにかく、ヨガを実践して水分は欠かさずに。
ナマステ。

ナマステ

教えてくれたのは…Dr. ミキ・ガルシア
皮膚科医のミキ・ガルシアは、外科や美容外科を含む皮膚科全般を専門とする開業医だ。仕事以外の時は家族と過ごし、エクササイズと(もちろん)ヨガも実践している!

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