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[精神科医が解説]繊細さん「HSP」なら必ず当てはまる4つの特徴とは?疲れを軽減するヒントも紹介

精神科で外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーに対しHSP気質に関する発信、書籍刊行など幅広い分野で活動する精神科医しょうさんが、HSPやメンタルヘルスに関する身近なギモンを解説。生きづらいをラクにするためのヒントを連載形式で紹介します。

最近よく聞く「HSP」って?

HSPという言葉、一度は聞いたことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか? HSPとはHSPとはHighly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略語であり、アメリカの心理学者であるアーロン博士が提唱した心理的概念の事です。一言でいうととても繊細で、敏感な人な気質を持つ人と言えます。そしてこのHSP気質を持つ人は約20%。5人に1人と言われています。

もしかすると今を読んでくれている人の中にも…

・音や匂いに敏感で人よりも反応しやすい
・刺激に敏感で疲れやすい

といった気質に心当たりがある人もいるかもしれません。

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AdobeStock

HSPの代表的な4つの特徴DOESとは?

そんなHSP気質ですが、代表的な4つの特徴があります。

・深く処理する(Depth of processing)
・過剰に刺激を受けやすい(Overstimulation)
・感情の反応が強く、特に共感力が高い (Emotionally reactive)
・些細な事にも気づく(Sensing the subtle)

この4つの文字の頭文字を取りDOESと呼ばれているんですね。では1つずつ解説していきましょう。

深く処理する(Depth of processing)

1つめの特徴は深く処理をするということです。1つの事に関してもじっくりと時間をかけて考えたりと、とにかく深いレベルまで落とし込み、情報を処理する傾向があるんです。その結果、失敗やリスク回避につながったりとポジティブな結果につながることもあります。しかし、考えすぎや素早い判断ができない事があるなど、HSPさんの悩みにつながる事もあります。

過剰に刺激を受けやすい(Overstimulation)

2つめの特徴は過剰に刺激を受けやすいという事です。例えば人混みはHSPさんにとって刺激が多く、苦手な場所だと言えます。なぜなら人混みの中で生まれる、喋り声や足音、そして人からの視線などはHSPさんにとって大きな刺激であり、ストレスになるからなのです。そのため「外に出かけただけで疲れを感じてしまう」「ちょっと出かけただけでクタクタ...」という風に、HSPさんの日常的な悩みとなっていることは非常に多いです。

感情の反応が強く、特に共感力が高い (Emotionally reactive)

3つ目の特徴は感情の反応が強く、特に共感力が高いという事です。例えば、相手の笑顔や幸せそうな顔を見た時は、自分も同じ様に嬉しい気持ちになることができます。反対に暗いニュースや辛い表情の人を見た時などは、自分も同じ様に不安や悲しい気分になってしまいます。

些細な事にも気付く(Sensing the subtle)

4つ目の特徴は些細な事にも気づくということです。例えば、相手の小さな表情の変化に気づいたり、人が見逃してしまいそうな小さなミスに気が付く。このように人によっては気が付かない事、気にならないような些細な事にまで、気がつくことができるんですね。この特徴を活かして、相手に対しての自然な気遣いや思いやりができるHSPさんも多いです。

HSP気質の疲れやすさへの対策

ここまで読んで「もしかして私もHSPかも...」と感じた方へ。HSPさんの代表的な悩みとして「過剰に刺激を受けやすい」気質から、外出時に疲れやすいという悩みを持っています。

おすすめの対処法は、「外出時はイヤホンをつけて防音をする」という事。HSPさんにとっては外出時の騒音や大きな声は、ストレスをともなう刺激となってしまいますが、イヤホンを付けることによって防ぐことができます。特にオススメなのは「ノイズキャンセリング付き」のワイヤレスイヤホンです。

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photoAC

防音に優れているので、周囲の音をかなり減らすことができます。簡単にできる対処法だと思うので、ぜひ試してみてください。HSP気質をしっかりと理解することで、対策や対処法が分かりHSPさんの悩みは和らぎます。「もしかして私もHSPかもしれない...」と感じたあなたは、少しづつHSPの理解を深めていきましょう!

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