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[ネガティブ感情の整え方]「手当て」の力でセルフケア!心身を癒す五臓の経路リンパマッサージ5選

手のひらから伝わる温もりで癒し、いたわる”手当て”は、最も身近なセルフメディケーション。西洋医学と東洋医学、両方の概念を融合した経絡リンパマッサージを用いて、リンパや気の流れだけでなく、マイナスな感情をも浄化して気分すっきり過ごしましょう。

「手当て」とは?

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photo AC

どこか身体の部位が痛むとき、手を当ててさすったりもんだりしますよね。私たちは日常で特に意識をしなくても、自分で自分を癒す「手当て」を本能的に行っています。
自分以外の人に対しても、手で触れることによってその人を癒したり元気づけたりといった、身体だけでない心の浄化をもたらす効果が「手当て」にはあります。
怪我や病気などの処置をする医療行為も「手当て」といいます。これはそもそもの原点である西洋のマッサージが、解剖学や生理学の視点からもあらゆる医療のほどこしに必要不可欠だとして、16世紀ルネッサンス以降より本格的に医療に組み込まれるようになったのです。医療とともに普及し、現代ではリラクゼーションとして更に発展しています。

「手当て」がもたらす効果

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photo AC

1.  身体の痛みを和らげる

人間の身体には怪我をしたときに痛みを和らげようとする働きがあります。
これは脳のオピオイド神経から分泌されるエンドルフィンという脳内麻薬が作用するため。このエンドルフィンは、医療用麻薬のモルヒネより数倍高い効果があると言われています。
手当てによって身体に触れることで、愛情ホルモンである『オキシトシン』が分泌され、天然の鎮痛剤であるエンドルフィンを増やすことができます。
頭痛や腹痛などの日常に起きる痛みを和らげる仕組みが手当てにはあるのです。

2.  自律神経の乱れを整える

自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類の神経をスイッチすることで、呼吸や内臓の働き、血圧や体温調整など重要な身体の機能を正常に保っています。
不規則な生活やストレスなどにより、活動するときに働く交感神経が優位になりすぎると心身が休まらなくなりさまざまな不調が現れ始めます。
緊張状態が続いているとき、自分の胸にそっと手を当てて深呼吸してみる。
疲れている部分に優しく触れて、手のひらから伝わる温もりをじっくり感じてみることで、心は鎮まり身体が不思議と癒やされるものです。

3.  ストレスを軽減し、やる気を高める

ストレスを感じると分泌されるCRFというストレスホルモン。このホルモンに対抗するのが癒しホルモンであるオキシトシンです。
自分で自分を抱きしめたり、ツボ押しなどで五感を刺激する心地よい刺激を与えることでオキシトシンの分泌は増えます。
ストレスが軽減されることで気持ちが前向きになり、意欲や幸福度を高めるセロトニンやドーパミンの分泌を促しやる気がアップ。
セルフケアだけでも十分効果はありますが、パートナーや友人とお互いにハグやマッサージをしてリラックスの輪を広げていきましょう。

感情を整える、五臓の経絡マッサージ

日々慌ただしく生活していると、食生活の乱れや睡眠不足、疲れやストレスなどにより免疫力や自然治癒力が低下しがち。
西洋医学と東洋医学、両方の概念を融合した経絡リンパマッサージは、その人が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出すことができます。
全身に張り巡らされているリンパや経絡は目に見えないですが、自ら触れることによって自分自身で生命力を高めることができる手技。身体の不調はもちろん、ネガティブな感情を整えるにも大変効果があります。
今回はそんな感情と関係する五臓の経絡マッサージを5つご紹介します。

①イライラと怒りやすいとき

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イラストby Manami Nishita

怒りの感情が強いときは、肝経に変調が起きています。
足の甲にある大衝(たいしょう)のツボを押してみましょう。足の親指と人差し指の間を上がっていった場所に骨が交わる根っこの部分がそうです。
息を吐くときに真上から痛気持ち良いくらいの圧で5秒ほど長押しします。10回ほど繰り返しましょう。
また、膝裏までの足の内側にある肝経をさすると心が穏やかに。PMSのイライラにも効果ありです。

②辛くて悲しいとき

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イラストby Manami Nishita

辛いことがあったり泣きたくなるときは、手首にある太淵(たいえん)をマッサージします。
肺に属するツボであり、喉や気管にも関係しています。場所は、手のひら側の親指の付け根付近で少しくぼんだところで、軽く抑えると脈を感じられる位置。
辛く悲しいときはぐっと涙や気持ちを溜め込みやすく、呼吸も浅くなります。
太淵のツボを押しながら、手の親指から肘の内側を通る肺経マッサージすることで不思議と前向きな気持が取り戻せます。

③悩み優柔不断になるとき

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イラストby Manami Nishita

些細なことで悩んだり優柔不断になるときは、足首にある三陰交(さんいんこう)のツボを押しながら脾経のケアをします。
三陰交は内くるぶしの頂点から横指4本分上にあります。生理痛や生理不順、冷え性など女性特有の悩みにも効果がある場所です。
消化器系の不具合も改善しやすいツボであるため、排泄がスムーズになることで溜まっていたモヤモヤな気持ちも解消できます。
血行が良くなり身体が温まりやすくなると自然と気持ちも暖かくなるでしょう。

④心配で不安になるとき

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イラストby Manami Nishita

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