頭の上に白く見えるのがフジツボ(甲殻類の一種)
勢いよく走るJR総武線を見届けたら、鉄橋をくぐって橋脚をチェック。カヤックを止めてガイドさんから川の歴史についての説明を聞きます。かつては地盤高より川の水位が高かったため、その名残りでかなり高い位置に付いたフジツボを見ることができるそうです。
左から2つ目の標識は、2019年の台風で曲がってしまったそう
江東新橋を過ぎたところで北西に伸びる北十間川に入っていきます。北十間川は、旧中川と隅田川をつなぐ小さな人工の川。川幅が10間(約18m)のためその名が付いたといわれています。
カルガモがのんびりと泳いでいる姿がかわいらしい
川の端にカルガモを発見。5月上旬から7月頃にかけては、カルガモの親子を見ることができるそう。冬から春にかけては渡り鳥の姿も見られるらしいですよ。
約5分おきに電車が通過する
JR総武線よりも近く、真下から電車を見られるのが東武亀戸線。2両編成の短い電車ですが、水面から約3m上を走るので迫力満点です。
水上からトワイライトタイムと夜景を堪能
正面の東京スカイツリー(R)に向かって
スタートから1時間ほど。正面の東京スカイツリー(R)にどんどん近づき、ワクワク感が高まるころ、東京スカイツリー(R)のライトアップがスタート。取材当日は18時30分から19時30分までの時間、ゲイン塔、250m付近、150m付近が色鮮やかに点灯されていました。
東京スカイツリー(R)の虹色の点灯演出が美しい
福神橋の近くでUターンをする
東京スカイツリー(R)に近づく時間帯がちょうどトワイライトタイム。風も穏やかになり、水面にも空の色や東京スカイツリー(R)がきれいに映し出されていました。
ふれあい橋のライトアップは季節やイベントなどによりライトの色が変わる
Uターンしたら出発地点まで戻ります。静けさが増した夜に広い旧中川へ出ると、川にひとりで浮いているような気分に。旧中川沿いにはマンションが立ち並び、川面に反射するライトがとてもきれいです。ふれあい橋はカラフルに輝いて迎えてくれました。
カラフルなライトの色が水面でゆらゆら揺れる
後ろを振り返ると、東京スカイツリー(R)が江戸紫をテーマにした「雅」のライティングに。日によって、縁起がいいとされた橘色が基調の「幟」や隅田川の水をモチーフとした淡いブルーの「粋」、日によっては特別ライティングが見られますよ。
出発地点に戻ったらゴール。パドルを駐車場まで運び、ライフジャケットなどを返却したら解散です。
夜のカヤックツアーは、街の明かりやライトアップがある東京ならでは。水面から今まで見たことのなかった東京の姿を楽しんでみてはいかがでしょうか。自分で漕ぐカヤックなら達成感も味わえますよ。
Text:河部紀子(editorial team Flone)
Photo:yoko
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