加熱調理せずにそのまま食卓に出せる「冷奴(ひややっこ)」は、暑い夏の時期に嬉しいタンパク質源です。ここでは、豆腐の素晴らしさとともに、さらに効果アップの組み合わせをご紹介します。いっしょに、夏奴生活を始めましょう!
腸活・冷奴(ひややっこ)
冷奴(ひややっこ)は加熱調理も要らず、そのまま食卓に出せる一品です。高タンパク質で、低脂質&低糖質というダイエットにぴったりのメニューです。ただし大豆から豆乳を搾るときに、おからを取り除くため、食物繊維はあまり含まれていません。
では、どうして冷奴で腸活になるのか?
豆腐の腸活ポイントは「大豆オリゴ糖」です。砂糖の7割程度のやさしい甘みを持つオリゴ糖は、胃や腸で分解されず、血糖値を上げにくいのが特徴です。小腸で吸収されずに大腸まで届いてビフィズス菌のエサとなり、「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」の産生に働きます。大注目の短鎖脂肪酸については、過剰な脂肪の蓄積も防いだり、蠕動運動(ぜんどううんどう:便を肛門に向かって送り出す動き)を促したり、免疫機能を高めたり、腸の炎症を抑えたり…… と、ダイエットにとっても、大変うれしい働きが期待できるのです。
単独でも腸活効果のある豆腐ですが、ここでは「ちょい足し」で、その効果を高めてみましょう。
ちょい足し:水溶性食物繊維豊富な「モズク」
モズク
モズクには、ぬめり成分「フコイダン」が、海藻類の中でも特に多く含まれています。これにより、豆腐に不足する水溶性食物繊維が補えます。水溶性食物繊維もまた、短鎖脂肪酸の生成を促す栄養素です。
モズクはポン酢醤油で和えましょう。これは、水溶性食物繊維+酢の組み合わせが、相乗効果で腸内環境を整えると考えられているためです。
ちょい足し:水溶性食物繊維豊富な「オクラ」
オクラ
オクラには、ネバネバ成分「ペクチン」が豊富です。もずく同様、水溶性食物繊維の補給源となります。大腸の有毒物質などを絡めとって体外に排出してくれます。
ペクチンは茹でると水に流れ出てしまうので、切る前に茹でる、もしくはそのままでも食べましょう。そのまま食べる際は、塩をして板ずりしてうぶ毛を取ると口当たりが良く、食べやすくなるでしょう。またオクラは細かく刻むと、ネバネバが増します。
そのまま冷凍保存もできます。凍ったままでもサクッと切れるので、旬の安く出回る時期に冷凍保存しておくのもおすすめです。冷凍してもネバネバは健在です! 2ヶ月を目安に食べ切りましょう。
ちょい足し:身体を温める「ショウガ」
ショウガ
ここまで腸活冷奴のメリットをお話ししてきましたが、実は豆腐、モズク、オクラともに「身体を冷やす食材」です。胃腸の冷えが気になる人には不向き。そんな時は、薬味のちょい足しで冷やしすぎないように工夫しましょう。おすすめの薬味が、おろしショウガです。旬のミョウガでも◎