文房堂副店長の鍋田明子さん。「福店長」 @akiko_jobs としてX(旧Twitter)でも発信している
Akiko Kobayashi / OTEMOTO
これは、あの伝説の消しゴム「まとまるくん」のヒノデワシが、くじ引き仕掛けでつくったシリーズ「シークレットまとまるくん」。
シリーズ20作目の「はらぺこフレーバー20」は駄菓子屋さんフレーバーとして、「ラムネ」「梅ジャム」「カレーあられ」「スナック菓子」「風船ガム」の香りのほか、シークレットが1種類。箱の中から何が出るかはお楽しみです。
ヒノデワシ「シークレットまとまるくん30『はらぺこフレーバー20』」 1個132円 / 1箱 7920円
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ニッチな香りのチョイスにメーカーの並々ならぬこだわりを感じますが、消しカスがまとまるところやよく消えるところは従来品と同じです。
消しゴムといえば、おなじみの「サクラクレパス」も負けていません。
見た目はクレパスですが、実は消しゴム。「わすれなぐさいろ」「うすべにいろ」などきれいな発色の12色あり、好きな色を選べます。
サクラクレパス「クレパス消しゴム」12色 / 1本 110円
写真のうちどれかは通常の「サクラクレパス」です。
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「色や香りがついた消しゴムはかわいくても消しにくいイメージがありますが、最近は機能性も高いものが登場しています。特にスティック型のクレパス消しゴムは、細かいところまで消しやすいです」(鍋田さん)
5K時代のドット絵
懐かしさと新しさが同居した文房具の数々。特に昭和生まれのファミコン世代にたまらないのが、サンスター文具の四角マーカー「dot é pen(ドット・エ・ペン)」です。
サンスター文具「dot é pen」16色 / 1本 220円
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ペンの両端が四角マーカーと細字ペンになっていて、四角マーカーをスタンプのように押すことで、簡単にドット絵を描くことができるのです。鍋田さんによると、丸いドットを描けるペンはいくつかあるものの、これは四角のドットが描けるのが特徴だそう。
ペン先をスタンプのように使ってドットを描いていく
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昭和のファミコンゲームは粗いドットで構成されていましたが、さまざまなものが5K解像度まで進んだ今だからこそなのか、ドット絵(ピクセルアート)の人気が再燃しています。
「『マインクラフト』などの影響で逆に新しさを感じさせるほか、少ないピクセルや色でどんな表現に挑戦できるかというクリエイティブな要素が人気の理由のようです」(鍋田さん)
「キャラ文具NG」の残念さ
イラストがついている鉛筆、香りつきの消しゴム、シャープペンシル、箱型ではない筆箱など、学校によっては「持ってきてはいけないもの」とされている文房具は少なくありません。
鍋田さんは「禁止するには理由があるはずでしょうから」としながらも、「文房具からその子の好きなものがわかり、友達づくりにつながることもあります。自分を表現するツールのひとつなのに、とちょっと残念にも思います」と話します。
子どもの頃に憧れていたのに手に入らなかった文房具も、大人になった今は自由に選ぶことができます。「どうせすぐ壊れるから」「太くて書きづらいから」と買ってもらえなかったルーレット式の多色ペンも、今なら大人買いできます。
pencoの「8 Color Crayon」は多色ペンのクレヨン版で、これ1本と紙さえあれば、どこでも絵を描けるというもの。
penco「8 COLOUR CRAYON」 528円
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カチカチカチとダイヤルを回して使いたい色を出す瞬間は、大人になってもやっぱりワクワクしてしまいます。
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