1000円で商店街のお惣菜を買い集め、定食を完成させる企画。第2弾の舞台は「砂町銀座商店街」。長い1本道に、TVドラマで話題の揚げ物や、各地から買いに人が集まる噂の炊き込みごはんなど、ここでしか買えない品が並びます。今週末は東京の下町江東区で、食べ歩き&夕飯調達をしてみませんか?
macaroni編集部
心あったまる「究極のお出汁定食」が完成!
今回は、まだ寒さが残る3月にぴったりの定食。
かまぼこ・練り物専門店が手作りする「おでん」と、貝の出汁がこれでもかとごはんに染み込んだ「浅利めし」が主役です。素材からでるお出汁のおいしさは、砂町銀座でしか買えない究極のお味。春のあたたかさを心待ちにしつつ、お出汁のうまさをしみじみと感じてほしい。そんな定食が完成しました。
総額は「1000円」ぽっきりと予算ギリギリ……!
炊きたてのごはんを食べさせてくれたり、お店の歴史をお話してくれたり。人々の優しさとゆったりした空気を味わえる「砂町銀座商店街」は、まさに東京の下町を肌で感じられる場所です。さっそく、お買い物の様子をレポートします。
都営新宿線の西大島駅からバスか徒歩
砂町銀座があるのは東京の江東区。最寄り駅の都営新宿線「西大島駅」からは、歩くと15分ほどかかりますが、A4出口を出てすぐにあるバスを使うと5分ほどで着くので便利。「北砂2丁目」が最寄りです。
地下鉄の半蔵門線「錦糸町」や東西線「東陽町」からもバスが出ているので、詳しくは商店街の公式ホームページをご覧ください。
到着しアーケードから商店街をのぞくと、すらっと長い1本道が続いているのがわかります。今回はどんなお店との出会いがあるのでしょうか。さっそく、定食のおかず集めをスタート!
メインは練り物専門店のおでん
1品目:増英蒲鉾店「おでん」
黒くて渋い店構えにならぶ行列を発見。おでん種専門店と書いてあり、店頭には大きなおでん鍋にたくさんの種類の具材が温められています。お出汁が染み込んだ大根や練り物をみて、今回のメインはおでんに即決です。
種類が多く迷いましたが、今回はみんな大好きな「たまご」、練り物といえばの「はんぺん」、珍しい「カレーボール」をチョイス。
おでんといえば、コンビニでも買えて、どのスーパーにもだいたい具材セットが売っていますよね。日本人にとって身近なソウルフードとも言えるおでんですが、練り物屋がつくる手作りのおでんを食べたことがある人は多くないのではないでしょうか。
濃いめの色をした自家製のお出汁も、袋に入れてくれます。早く食べたい……。
至上最高の炊き込みごはんがここに!
2品目:あさり屋さん「浅利めし」
続いて、特にメニューも出ておらず、あまり商業感を感じない素朴なお店を発見。青いのれんには”あさり屋さん”という文字が書かれています。
店頭に並ぶパックに詰められたごはんをのぞいていると、優しそうな店主のおばあちゃんが炊きたてのごはんが入ったおひつを裏から持ってきました。
ほっかほかの炊きたてごはんに思わずよだれが出そう。商店街の取材をしていると話をすると、おばあちゃんが「食べてみるかい?」と手にごはんを乗せてくれました。
口に入れた瞬間、口の中にあさりの旨みが広がります。あさりだけを噛み締めているかのようなお出汁の濃さ。強いアルコールを口に含んだときのように一気に広がるのでびっくりしました。「浅利めし」を求めてわざわざ砂町銀座に訪れる人もいるそうですが、それも納得のお味。お世辞抜きに、筆者がこれまでに食べた”炊き込み”のごはんで一番おいしいです……。
小パック 300円(税込)
今回は小パックをゲット。お茶碗1杯分ぐらい入っています。
他には、大きな豆が入った赤飯や、あさりのスパゲティ、日によってはあさりを使ったコロッケも出しているそう(出すとすぐに売り切れてしまうんだとか)。多少遠方に住んでいても、このあさり屋さんのお惣菜を買うために砂町銀座へ行きたくなる、そんな価値あるお店です。