コーヒーショップの「ファクトリー&ラボ 神乃(かんの)珈琲」は、全国に展開する「ドトールコーヒーショップ」を運営する「ドトールコーヒー」の最高級ブランドに位置づけられています。ドトールの系列店で唯一、店内に焙煎工場を併設。日本人の味覚にあったコーヒーを提供しているのだとか。果たして、そのお味とは!?学芸大学にあるお店で、気になる味を確かめてきました!
焙煎工場も併設するドトールの最高級ブランドコーヒーショップ/神乃珈琲
学芸大学駅東口から国道312号(目黒通り)に出て、左に折れるとガラス張りになった五角形の建物が!
この建物こそ、「ファクトリー&ラボ 神乃珈琲」。従来のコーヒーショップにはない斬新なデザインから、ドトールがこの店にかける意気込みが伝わってきますね。
店内は、あたたかみのある木目調のインテリアと工場らしいインダストリアルな意匠が見事に融合。スタッフは白衣に身を包み、どこか研究員といった雰囲気です。
レジカウンターの奥に見えるのが焙煎工場。工場を前にすると、美味しいコーヒーへの期待感がグっと高まります!
お店はセルフ方式になっていて、レジカウンターで注文したコーヒーは、受取口でサーブされます。ハンドドリップコーヒーは、目の前で淹れてくれるのでライブ感も楽しめますよ♪
受取口には、定番のグラニュー糖、上品な甘さの和三盆、ビタミン・ミネラルの多い洗双糖(せんそうとう)を用意。ホットのコーヒーを注文した人が好みの砂糖を指定すると、スタッフが小皿に入れてくれます。初めて利用する人は、オススメの砂糖を聞いてみましょう。
コーヒーの風味をダイレクトに味わいたい人はブラックを。友達と、砂糖あり・なしで味比べするのもいいですね。
焙煎工場の間近に設置されたカウンター席
座席は1階と2階にあり、どちらに座ってもOK。1階のカウンター席では、焙煎工場を間近で見られます。工場で焙煎される珈琲豆の一部は、産地で直接買い付けてきたもの。焙煎された豆は、このお店以外の系列店でも使われるそうです。
この日は特別に、工場の中を見学させてもらいました。工場の扉を開けた途端、煎られた珈琲豆の香ばしい香りが漂ってきます。
現在注目されている海外発祥の「サードウェーブコーヒー」は、珈琲豆を浅煎りしていて強い酸味が特徴です。
それと比較して神乃珈琲では、珈琲豆を比較的じっくりと焙煎しています。これにより、抽出した際にコーヒーの酸味がまろやかになり、飲みやすい口あたりに仕上がります。この飲みやすさこそ神乃珈琲が目指す「日本人のためのコーヒー」なのです。
焙煎機のとなりにあるのは、焙煎豆を冷却するための皿。冷却皿の中心を撹拌機がぐるぐるとまわり、豆を冷まします。
午前か午後のどちらかに焙煎されるので、運のいい人は作業の様子を見ることができるかも。焙煎作業を眺めながら飲むコーヒーは、格別の味わいですよ。
目黒通りに面した2階席は、見晴らしよく開放的な空間。ゆったりとした時間が流れ、長居したくなる雰囲気です。席の配置にゆとりがあるので、落ち着いてコーヒーを堪能できますよ。
日本人の舌に合わせたオリジナルブレンド
ぜひ、飲んでいただきたいのがオリジナルブレンドの「神煎(かみいり)」(540円)。キューバとグアテマラの豆を主体としたブレンドを独自技術で焙煎したフラッグシップコーヒーです。
コーヒーを飲むと、苦味・酸味を強く感じる人も多いはず。しかし「神煎」は、甘味・酸味・苦味のバランスがよく、飲むとしっかり甘味を感じられます。あわせる砂糖は、和三盆がオススメだそうです。
そのほか、「神煎」よりもフルーティーでさわやかな風味の「華煎(はないり)」(540円)や、コクがあり重厚な味わいの「醇煎(あついり)」(540円)というオリジナルブレンドがあります。