(3)決定権を持つ人の分析をする
絶対に通したい提案があるならば、交渉の仕方が肝心です。チャンスを逃さないためにも、決定権を持つ人のことを分析してみましょう。
相手が重視するポイントは何なのかなど、その人に合ったアプローチ方法を模索してみてください。
根回しをする時に注意すべきポイント
ここからは、根回しをする時に注意すべきポイントをお伝えします。スムーズに物事を進めるためにも、きちんと覚えておくのがおすすめですよ。
(1)根回しの順序を間違えない
根回しをする際は、話を通す相手の順序を間違えないようにしましょう。
直属の上司や同僚をスルーして上層部に掛け合ってしまえば、「メンツをつぶされた」「身勝手だ」と思うかもしれません。
周囲からの信頼を失って困難な状況に置かれるリスクを下げるためにも、まずは身近な人の協力から仰ぐようにしましょう。
(2)まずは相談ベースで話を持ち掛ける
どうにか企画やプロジェクトを成功させたいと意気込む姿勢は良いですが、強引に話を通そうとすることはおすすめしません。
特に、相手にとってインパクトの強い内容であれば、混乱を招き、拒絶反応を示されてしまう可能性も。
警戒心を抱かせないためにも、まずは相談という形で様子を見るようにしましょう。
【番外編】根回しの言い換え表現
最後に、根回しの言い換え表現を紹介します。
(1)「段取りをつける」
「根回し」の類語として挙げられるのは、「段取りをつける」です。
「段取り」とは、物事を行う順序や準備を意味する言葉。「段取りをつける」という表現にすることで、段階や手順をまとめる・決めるといった、具体的な行動を伴う意味合いになります。
(2)「下準備」
「根回し」は、ストレートに「下準備」と言い換えるのも1つの手です。この言葉は、物事を行うためにあらかじめ準備をしておくことという意味を持ちます。
(3)「コンセンサスを取っておく」
相手の賛成を求めるシーンでは、「コンセンサスを取る」というフレーズ用いるのも一案です。
コンセンサス(consensus)は、「合意」や「意見の一致」という意味があります。つまり、「コンセンサスを取っておく」とは、「合意を得ておく」ということ。
「根回し」と同じく、事前に相手の理解が得られるよう働き掛けておく意味として使用できます。