figpolkadotさんの作品は、カラフルなのに、どこか儚げな美しさがあるところが魅力だと思います。
ありがとうございます。そういう意味では今回の作品も水彩や手描きの持ち味を活かすことができたと思います。手で描いた原稿を「型」として直接スキャンできるのは、本当にうれしいですね。
figpolkadotさん
メッセージカードを開くと蝶が。
不慣れなので、どこまで細かな図形を切り出せるか、など心配もあったのですが、スムーズに使いはじめることができてよかったです。まだまだいろんな使い方に挑戦できそうだと感じました。
figpolkadotさん
たくさんのパーツが、あっという間に完成することで、新たな作品の検討やイラスト制作に力を入れることができる、といううれしい発見がありました。
「プラ板」から花びらを切り出す
なんと、カットできる素材は紙だけではない、ということで他の素材でも試してみることに。
ご協力いただいたのは、「季節を持ち歩く」をテーマにプラ板を使った作品を制作されているfraise02さん。スキャンカットを使って、プラ板からモチーフを切り出してみます。
「スキャンカット」というものを、知るのも見るのもはじめてでした。これは、作業中いつも「こういうものがあれば、便利なのになあ」と、ぼんやり“想像していたもの”だったので、おどろきました。
fraise02さん
手描きのものを取り込んで、専用のソフトで簡単に型をつくることができるんですね。モチーフの大きさを自由に拡大縮小することができるのも、とても便利だと思いました。枠だけをカットすることも、その中をカットすることも選ぶことができました。
fraise02さん
紙同様、ぺりっと剥がすだけで、いくつものモチーフが完成していきます。
普段は、B4のプラバン1枚切るのに1時間くらいかかっていたのですが、5分程度で終わって、おどろいてしまいました…。
fraise02さん
着色をして加熱。立体的なチューリップの花びらが完成しました。
そのほか、いくつもの花びらが重なる美しいフラワー作品がたくさん誕生しました。
繊細なつくりですが、ひとつひとつの作品に触れて確かめたくなるような安心感があるのも特徴ですよね。
複写の機能でたくさん同じかたちをつくることができたので、サイズ違いの花びらを重ねてみることで、今回はさらに強度も上がっているように思います。くり抜きなど、これまで時間のかかっていた複雑なかたちもつくることができるので、作品の幅がとても広がると感じました。
fraise02さん
作品の魅力が、いっそう増すような工夫を見つけることもできました。
「革」から花びらを切り出す
最もおどろいたのは、「革」の切断でした。
ご協力いただいたのは、革素材を使った繊細な作品を手がけているnoxonさん。革を裁断する専用機の導入も検討されたことがあるそう。