今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ゆるまじ
今週のみずがめ座は、純粋に自分が全力でぶつかりあっていける相手や対象が、浮き彫りになっていくような星回り。
粘菌類の研究で知られる自然科学者にして、民俗学の著作を無数に持ち、柳田國男から「日本人の可能性の極限」と称された南方熊楠(みなかたくまぐす)は、生涯にわたり在野の人であり、何より独学の人でしたが、彼には自分の思想上の問題を全力で遠慮なく投げかけ合える相手が一人だけいました。
それが、熊楠が27歳の時にロンドンで出会った真言僧の土宜法龍(どきほうりゅう)。
熊楠は人智を超えた不思議や縁の論理についてこそ、いま学問をやる人は研究せねばならないとも、土岐への手紙に書いていましたが、今週のあなたもまた、熊楠くらいの気合と熱量で誰か何かとぶつかっていきたいところです。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
のびのび無関心
今週のうお座は、華やかに大々的に遊ぶのではなく、人知れず黙々と遊んでいくような星回り。
『枯るる貧しさ厠に妻の尿きこゆ』(森澄雄)という句のごとし。作者はこの慎ましい住処で、目に入るものすべてを枯れ果てた冬の山中と見なしていたのではないか。そんな想像のさなかにいたとき、ふっと奥さんがトイレに入っていった。そうして水の音が聞こえ始めた。それはなんとも深遠幽谷な響きであった。
そんな日曜ドキュメンタリーの裏で、水墨画の世界に遊んでいるような、ダブルミーニングさこそが、おそらく掲句の本質なのではないか。
あなたもまた、そんな‟隠し玉”のようなプレイを存分に楽しんでみるといいだろう。
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