ヨガといえばマットの上でポーズをとることを想像する人が多いのではないでしょうか。でも実はそれだけがヨガではないんです。マットの外にこそ実践出来るヨガの教えがたくさんあります。そこには人生を豊かにしてくれるヒントが隠されています。
山下恵
ヨガといえば真っ先に想像するのがマットの上でのポーズの練習かもしれません。ポーズのことをヨガではアーサナと呼んでいますが、アーサナと向き合うことは確かに心身共に大きな効果を期待することが出来ます。しかし私達は1日24時間与えられている中で、マットの上に立てる時間はほんの数時間です。それ以外の時間は仕事に家事に育児にと目の前の”生きること”に時間を割いています。日常生活が人生の主役と言っていい程。そんな日常生活に対するヨガの教えが実は存在するのです。その中でも特におすすめの3つの教えをご紹介します。
心得1「アヒムサー=非暴力」とは?
人や動物、植物や自然に対して暴力を振るわないという教えです。シンプルにいうと「優しくあれ」ということ。オススメはまず自分自身に対して優しさを注いでいくことです。ついつい私達は周りに目が向きがちですが、一番身近な存在は自分自身です。自分に優しさを注いでいくことでいつしかそれが自然に周りへと溢れていきます。体や心に無理をさせていませんか?優しさの目を自分自身に!
心得2「シャウチャ=清浄」とは?
清潔で純粋な状態を保つという教えです。シンプルにいうと「綺麗でいなさい」ということ。この教えは部屋や自分の体に対するものですが、まずオススメは自分が長く身を置く空間の掃除と整理整頓です。私達の心は空間の影響を多分に受けます。またその逆も然りで、心の有様が空間にも反映されます。心に今何かもやもやする物がある方、お部屋はどんな様子ですか?要らない物は勇気を持って手放しましょう!
心得3「サントーシャ=知足」とは?
足りていることを知りましょうという教えです。シンプルにいうと「感謝しましょう」ということ。私達はどうしても「足りない物」に目が行きがち。そうすると「自分が不足している」というマイナスな思考が巡っていきます。でもよくよく考えてみてください。動かせる体があって、食事が出来て、大切な人が近くにいて。周りを見渡してみると「足りている物」でいっぱいです。目に入った物に対して心で「有り難う(有り難う)」と呟きましょう。有り難うとは「有り難い」と書きます。
いかがでしたでしょうか。他にもヨガの日常的な教えはたくさんあります。ポーズだけでないヨガの練習をスタートしてみましょう! 目の前の世界が変わり、きっと人生を豊かにしてくれますよ。
教えてくれたのは…山下恵さん
ヨガインストラクター。サービス業に従事する中、知人の勧めでヨガを知る。人生の価値観を変化させていくヨガの力、そして人を繋げていくヨガの力に魅せられヨガ講師へと転身。自身もOdaka Yoga®︎やThaiVedicYogaBodyworkを通して学びを深めながら、ティーチャートレーニングやクラスを通して今を感じる素晴らしさを伝えている。