表書き
表書きとは、「のし上」と呼ばれるのし紙の水引より上のスペースに書く「贈り物の趣旨」のこと。引っ越し祝いの熨斗(のし)の表書きは、「御引越御祝」「御祝」と書くのが一般的です。その他、昇進や栄転に伴う引っ越しを「栄転祝い」といい、その場合は「御栄転祝」と書きます。このような引っ越しに関連するお祝いの熨斗(のし)の表書きの書き方を一覧にまとめてみましたので、参考にしてみてくださいね。
引越し祝い:「御引越御祝」「御祝」
新築祝い:「御新築御祝」「御新築祝」「新築祝い」「御祝」
餞別:「御餞別」「御礼」「御祝」
栄転祝い:「御栄転祝」「御祝」
移転祝い:「御移転御祝」「御祝」
名入れ
表書きを書く「のし上」部分に対し、水引の下の部分を「のし下」と呼び、ここには贈り主の名前を書きます(名入れ)。一般的にはフルネームを書きますが、名字だけでも構いません。連名の場合は、年齢や役職が上の人から順に右から左へ書くのがマナー。夫婦連名の場合は、名字を中央に書きその下に夫と妻の名前をバランスよく並べて書きます。友人と連名で贈る場合は、五十音順に右から左へ書くのが一般的。送り主の人数が多い場合、3名までは名前を並べて書き、4名以上の場合は代表者の名前を中央に書き、左側に「外一同」と書きましょう。
ご祝儀袋について
引っ越し祝いを現金で贈る場合には、ご祝儀袋を使います。蝶結び(花結び)の水引がかかったご祝儀袋を選びましょう。引っ越し祝いのようにお祝いごとで現金を贈る場合、お札は新札を用意するのがマナー。このお祝いのためにお札を用意したという心遣いが感じられます。また、お札は中袋の表側に肖像画が来るように入れましょう。最後にご祝儀袋の外袋を折る際、上、下の順で重ね、下側の折り返しが手前にくるよう折ります。運が上向くように・幸せを受け取れるようにといった意味があります。
引っ越し祝いの予算・金額相場
引っ越し祝いの金額の相場は、相手との関係性によって異なります。多ければいいというものでもなく、高額すぎるとかえって相手に気を遣わせてしまうことに。金額相場を参考にしつつ無理のない範囲で贈りましょう。
親へ贈る場合:1万〜5万円
兄弟姉妹へ贈る場合:1万〜5万円
子どもへ贈る場合:5万~10万円
親戚へ贈る場合:1万〜3万円
友人へ贈る場合:5,000~1万円
会社の同僚へ贈る場合:5,000~1万円
引っ越し祝いの選び方・定番のプレゼント
引っ越し祝いには、これから新居で新たな生活を始める相手にぴったりな贈り物を選びたいものです。まずは定番の引っ越し祝いをチェックしましょう。
引っ越し祝いの定番のプレゼント
・タオルや洗剤などの日用品
・食器
・キッチン用品
・家電
・インテリア雑貨
・グルメ・スイーツ・ドリンク
暮らしに寄り添った実用的なアイテムは引っ越し祝いの定番。他にも、負担なく相手に使ってもらえるタオルや洗剤などの日用品、グルメやスイーツなどの「消えもの」は気軽に贈れて人気です。特別感を演出するなら名入れのプレゼントもおすすめですよ。
定番アイテムの人気の理由や迷ったときのポイントについて詳しく見ていきましょう。
実用的なアイテムを選ぶ
引っ越しのタイミングで新しい家電やキッチンアイテムを買い替える方も多く、日常で使える実用的なアイテムは喜ばれること間違いなし。相手の好みを知っている場合、おしゃれな食器やテーブルウェアなども喜ばれるでしょう。花瓶や時計などのインテリアもおすすめ。
プレゼント選びに迷ったら消えものを選ぶ
相手の負担になりにくく、気軽に贈れる消えものも引っ越し祝いのプレゼントとして大人気。タオルや洗剤などの日用品は贈る相手を問わないので、プレゼント選びに迷ったら消えものを選ぶのがおすすめです。グルメ・スイーツ・ドリンクなどの食品も定番。普段自分で買うには少し勇気のいる、ちょっぴりリッチなアイテムを贈るとさらに喜ばれるでしょう。
相手の好みがわからない場合はシンプルなデザインを選ぶ
プレゼント選びで大切なのは、好みに合わないデザインを贈って相手を困らせないこと。シンプルなデザインのアイテムは使いやすいだけでなく、相手の好みがわからない場合にも贈りやすいメリットがあります。もし相手が親しい関係の人であれば、好みを聞いてみてもいいでしょう。