友人や同僚が新居へ引っ越した際に贈る引っ越し祝い。気の利いた贈り物を準備するためにおさえておきたい相場やマナー、おすすめの贈り物について解説します。新築戸建ての場合は?賃貸への引っ越しの場合は?といった疑問にもお答えしているので、ぜひ参考にしてくださいね。
引っ越し祝いと新築祝いの違い
引っ越し祝いとは、中古の戸建やマンションを購入して引っ越した人に贈るお祝いのことです。よく混同されやすい新築祝いは、新しく家を建てた人に贈るお祝いのこと。戸建てに限らず、新築マンションの購入の場合も新築祝いを贈ります。家をリノベーションした場合は、新築祝いではなく引っ越し祝いを贈るのが一般的。また、賃貸に引っ越した場合は?と迷うものですが、その場合は特に引っ越し祝いを贈らなくてよいとされています。
移転祝い・餞別(せんべつ)とは?
引っ越し祝いや新築祝いと似たシーンで贈られることの多い、移転祝い・餞別について違いをまとめました。
移転祝い
移転祝いとは、企業がオフィスや事務所、店舗などを移転する場合に贈るお祝いのことです。事業の拡大や成功をお祝いする目的で贈られます。そのため、事業縮小のための移転には贈る必要はありません。取引先に贈る場合は、事前に引っ越し祝いを贈ってよいか確認のうえ、移転予定日の前日から2週間以内に届くように手配するのがおすすめです。
餞別(せんべつ)
遠方に旅立つ人に別れのしるしとして贈る金品のことを「餞別(せんべつ)」といいます。職場でお世話になった人の退職や親しい人の旅立ちや門出などのタイミングに、これまでの感謝やこれからの発展を祈って贈ります。
引っ越し祝いはプレゼントと現金どちらを贈る?
家族や親戚、友人など親しい関係の人への引越し祝いは、基本的にプレゼントと現金どちらを贈っても構いません。ただし、目上の方には現金や金券を贈るのは失礼にあたることもあるので、プレゼントを贈るほうがよいとされています。引っ越し祝いの予算相場については、後半で詳しく解説していますのであわせてチェックしてみてくださいね。
引っ越し祝いを贈る時期
荷解きをしたり、必要な家具をそろえたりと引っ越し後も何かと落ち着かないもの。そんな相手へ負担をかけずに引っ越し祝いを贈れるタイミングについて確認していきましょう。
引っ越し祝いを贈る時期は、入居してから1〜2ヶ月の間がマナー。入居直後は相手も荷物の片付けで忙しいので避け、落ち着いた頃に贈る気遣いも大切です。逆に2ヶ月以上経ってから贈るとお祝いの気持ちが伝わりにくいので注意が必要。新居のお披露目会に招いていただいた場合は、当日に持参するか、お披露目会の前日までに届くように準備しておくとよいでしょう。
引っ越し祝いの熨斗(のし)・水引・祝儀袋のマナー
ここからは、引っ越し祝いのプレゼントにつける熨斗(のし)・水引の選び方や現金を贈る場合のご祝儀袋の選び方について解説します。
熨斗(のし)・水引の選び方
熨斗(のし)とは慶事の贈り物の右上に付いた日本伝統の装飾のこと。引っ越し祝いの熨斗(のし)にはお祝いごとに使用される「縦長六角形」のものを選びます。水引は、紅白の蝶結び(花結び)を選びましょう。水引の選び方は地域によって異なる場合もあり、地域の風習がある場合はそちらに合わせます。デパートやお店でラッピングを頼むと、熨斗(のし)や蝶結びの水引があらかじめ印刷された「のし紙」が使用されることが一般的です。