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[5/19〜5/25の運勢]5月4週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

些細な記憶に紐づいた思いがけない想い

今週のかに座は、二度と戻れない過去の記憶にこそ慰めを感じていくような星回り。

『草笛の鳴るまで父を見上げゐる』(大串章)という句のごとし。

はたして、あのとき父の草笛は鳴ったのか、鳴らなかったのか―。その後の記憶はきれいさっぱり欠落しており、永遠にも感じられたあの無言の間において感じられたことだけが心に残っている。そして、それは作者にとって俗世を離れるつかのまの憩いの場であり、自分だけのユートピア(原義は“どこにもない場所”)なのかもしれません。

あなたもまた、心の奥にそっとしまいこんでいる記憶や親愛の情をそっと開いてみるといいでしょう。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

開花と養分

今週のしし座は、自身の弱音や傷つきに関するカミングアウトを積極的におこなっていこうとするような星回り。

昨今の世の中では、本人の健康やキャリアだけでなく、病気や障害、妊娠や子育てなどに対しても「自己責任」という言葉が使われようになってきつつあります。

しかし、実際には近代的な価値観が前提としてきた「自分のことは自分でして、誰の手も借りずに生活できる」ような自律的な人間モデルがあたりまえに成立するのは、長い人生のなかできわめて限られた時期だけにすぎないのではないでしょうか。

あなたもまた、自分が何者かが疑わしくなったときは、いつだって特別な他者の声に頼っていいのだと、おのれに言い聞かせていくべし。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

不安の光景

今週のおとめ座は、「かくありたかった自分」と「そうはなれなかった現実」のはざまで誓いの痕跡をたどっていこうとするような星回り。

『黴(かび)の書に占魚不換酒の印存す』(上村占魚)という句のごとし。

この句の魅力は「書物を愛したい」という理想と信条、「酒をやめられない」という人間的弱さと得体の知れない衝動のあいだで揺れる作者の姿を静かに、しかく深く描いている点であり、それを過剰な感傷なしに「黴」と「印」という対比だけで語ってみせることで、かえって普遍性を宿しているのだと言えます。

あなたもまた、一冊の書を前にみずからの理想と現実を重ねていくことになるかも知れません。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

進化に飽きた怪獣

今週のてんびん座は、自分自身に言い訳するのを思いきってやめていこうとするような星回り。

うつ病はもはや現代人なら誰しもがかかりうる国民病と言えるほどに浸透し、また身近なものになってきましたが、一方で、いまだに「本人の努力不足」や「精神力の弱さ」と関係しているのではないかという声が世間ではまだまだ強く大きいように感じられます。

自身もまた長年にわたって躁鬱に苦しんできた経験をもつ作家の坂口恭平は、躁鬱にかかっている人間の扱いに関して、「なんなら、別の生き物だと思って」ほしいと述べた上で、例えば、「躁鬱人(坂口の造語)」にとっての「飽き」は、非躁鬱人のそれとまるで違うのだと言います。

あなたもまた、「飽きた」と自分の口から言えることをひとつ技術だと思って、どうせなら名人芸を目指してみるといいでしょう。

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