今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
お前は知らんのか
今週のみずがめ座は、合理的な説明が不可能な領域を、みずからの世界観の中に取り入れていこうとするような星回り。
明治の終わりに、岩手県遠野地方に伝わる伝承が聞き書き形式でまとめられた『遠野物語』には、古い神々が人びとの暮らしのなかでいかに残っていたのかが伝えられています。
そこでは神々は「里の神」「家の神」「山の神」に分類され、特に「山の神」は出産を司ったり、豊かさとも結びつくありがたい神さまである一方で、下手をすると祟られて命を取られるような恐ろしい怪物でもあるような、きわめて両義的な存在だったようです。
あなたもまた、合理的な説明を超えたところにあるような不可能領域をどれだけみずからの日常や人生へと持ち込んでいけるかが問われていくことでしょう。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
死と隣り合わせに生きるということ
今週のうお座は、生きづらい時代を歩んでいくための詩的な哲学を静かに掲げていくような星回り。
『感情は生きをる証青嵐』(大元祐子)という句のごとし。
掲句において最も印象的なのは、何と言っても「あかし/あおあらし」という美しい音の呼応でしょう。この音韻の重なりは、内容上の照応をより強調し、「感情」という目に見えないものと、「青嵐」という外で現に起きている自然現象とを一致させることで、私の存在がこの世界のなかに組み込まれているという存在の肯定を、静かに、しかし確かに宣言しているように感じます。
あなたもまた、肉体や意識の境界線を時に激しくかき乱してくるような風を、感情の揺らぎを、逆に「生の証し」として感じとっていきたいところです。
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