朝起きてもなんとなくスッキリしない、寝たはずなのに疲れが残っている……。そんなとき原因は「背骨の硬さ」にあるかもしれません。寝る前に背骨を心地よく動かすだけで、自然と「睡眠の質」が向上します。
背骨が硬いと睡眠が浅くなる理由
私たちの呼吸と自律神経は、背骨を通る神経の状態に深く関係しています。背骨が硬く、動きが少ないまま眠ると、呼吸が浅くなり、自律神経も乱れがちに。結果、睡眠中も身体がしっかり休めず、疲労がリセットされにくくなってしまうのです。
背骨が硬いと起こりうる体の不調
背骨は、ただ体を支えるための「柱」ではなく、呼吸・自律神経・内臓機能にまで関わる非常に重要な部位です。特に、胸椎や腰椎まわりがこわばって動かないと、深い呼吸が妨げられ、体にさまざまな不調をもたらします。
・睡眠の質の低下
・消化力の低下
・イライラや疲労感の増加
寝る前におすすめ「背骨リセット」ヨガ
1日の終わり、副交感神経を高めるための、背骨の柔軟性と呼吸を深めるヨガを行いましょう。やさしい動きで背骨をゆるめ、深い呼吸を通すことで、眠る前の心身が心地よくリセットされます。
また背骨がしなやかに動くようになると、自然とウエストや背中まわりのねじり筋も活性化されます。ボディラインを整える効果もあるので、ぜひ寝る前の数分間の習慣にしてみてください。
①四つん這いになり、左脇の下に右腕をくぐらせ、右肩を地面につける。この時骨盤が傾きすぎないよう、できるだけ水平を保ちましょう。
photo by Tomoe Yodhida
②左手を上げて側頭部に置き、息を吐きながら胸を大きく開きます。
③吸いながら元の位置に戻ります。
photo by Tomoe Yodhida
④この動きを10回繰り返し、左右の腕を入れ替え同様に行いましょう。
・ポイント
腕だけの動きにならないように胸の開き、肋骨の動きを意識しながら行うと、背骨のスムーズな動きにつながります。