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鉄不足を防ぐ!朝、おにぎりと組み合わせると良い食材とは?|管理栄養士が解説

朝からだるさや疲れ、集中力の低下を感じることはありませんか?40〜50代の女性は、日々の生活リズムや体調の変化によって、知らないうちに鉄が不足してしまうことがあります。鉄は血液中のヘモグロビンをつくり、酸素を体中に届けるために欠かせない栄養素。不足すると、朝の立ち上がりが重くなったり、代謝が落ちて冷えやすくなるなど、日常のパフォーマンスに影響が生じます。今回は忙しい朝でも手軽に鉄を補える「おにぎり」をテーマにご紹介します。

鉄の種類と吸収のポイント

食品に含まれる鉄には、動物性食品に多い「ヘム鉄」と、植物性食品に多い「非ヘム鉄」があります。ヘム鉄は吸収率が比較的高く、貝類・魚・肉類に豊富。一方、非ヘム鉄は豆類・海藻・野菜などに含まれますが、ビタミンCを含む食材と一緒に摂ることで吸収率が高まる特徴があります。

おにぎりに取り入れる場合は、貝類・干しえび・大豆製品・小松菜・ほうれん草・ひじきなど、鉄を含む具材を選ぶことで自然と摂取量を増やせます。朝に飲むものは、水や麦茶にすると鉄の吸収を邪魔せず効率的です。

鉄不足で起こる体の変化

鉄が不足すると、酸素を運ぶ力が弱まり、代謝が落ちて体温が上がりにくくなります。また、筋肉や脳の働きも鈍くなるため、以下のような症状が現れることがあります。

・朝から疲れが取れない
・階段や坂道で息が切れやすい
・集中力が続かない
・めまいや立ちくらみ
・肌のくすみ

朝食で鉄分を意識することが、日中のパフォーマンス維持につながります。

おにぎりで手軽に鉄補給

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photo by AdobeStock

おにぎりは手早く準備でき、持ち運びやすいため、忙しい朝の鉄補給に最適です。具材のバリエーションも多く、飽きずに続けやすいのが利点です。

ポイントは、鉄を多く含む食材を具材として取り入れることです。

鉄分を意識したおすすめ具材

ひじき
干しえび
しじみ・アサリ
大豆製品
小松菜・ほうれん草
しらす
牛そぼろ・レバー(少量でOK)

効率的な組み合わせとアレンジ

日常的に使いやすい食材を組み合わせたおにぎりの具体例をいくつか紹介します。

おにぎりは、野菜などの具材を醤油やみりんで軽く味付けしたり、ごまや海苔を加えるだけで風味が変わります。冷凍野菜や水煮缶、佃煮など手軽な食材を使えば、毎日の準備も簡単です。塩むすび、混ぜ込み、炊き込みなど形を変えることで、飽きずに続けられます。

まとめ

40〜50代の女性は、日々の生活リズムや体の変化によって鉄不足が起こりやすく、朝のだるさや集中力低下の一因になることがあります。おにぎりは、忙しい朝でも手軽に鉄を補える便利な選択肢です。ひじき、干しえび、しじみやアサリ、大豆製品、小松菜やほうれん草など、鉄を多く含む食材を組み合わせることで、毎日無理なく鉄をとれる習慣づくりができます。

朝のおにぎり習慣で鉄を補い、日中の活動をより快適に整えていきましょう。

参考文献

健康長寿ネット「ミネラル成分の鉄分の働きと1日の摂取量」 長寿科学振興財団
厚生労働省 eJIM「鉄[サプリメント・ビタミン・ミネラル]」

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