(1)固定費を見直して支出を抑える
支出を抑えるには、まず毎月決まって出ていくお金(固定費)を見直してみましょう。
家賃・住宅ローン・光熱費などの住居費と、携帯電話・ネット接続料などの通信費は、ほとんどの方に関わってくる項目なので必須項目です。
住居費は金額が大きいので見直しの効果は大きいですが、まずは携帯電話料金など簡単なものからはじめてみましょう。
ほかにも、生命保険などにご加入中の方なら、保障が重複しているものはないか、必要以上の保障をつけていないかなどを確認してみましょう。
また、車をお持ちの方なら、車にかかる維持費の総額を把握し、使用頻度が低い場合は思い切って手放してみてもいいかもしれません。
(2)先取り貯金でコツコツ増やす
お金を持つと使いたくなるタイプの方には、お給料が入ると同時に貯蓄分を別口座に移す先取り貯金をオススメします。
自動積立で毎月定額を定期預金口座に預け替える方法 にすれば、自分で移し替える手間が省ける上に、簡単に引き出せないので確実に貯蓄ができます。しかも、定期預金は普通預金よりも若干金利が高い(年利0.01~0.3%程度。金融機関や預け入れの金額や期間によって異なります )です。
また、普通預金や定期預金は、銀行が破綻しても元本1,000万円までと破綻日までの利息などが保護される制度もあります。
(3)貯蓄型の保険を活用する
老後資金のための貯蓄型の保険として、個人年金保険も選択肢のひとつです。
個人年金保険 は、支払った保険料を積立金として保険会社が運用する貯蓄性の高い保険です。
契約時に設定した時期から年金として受け取れます。
たとえば、現在30歳の女性が月額3万円の保険料を35年間払い込んで、65歳から年金を10年間受け取れる個人年金保険の場合、年金の受取累計額は約1,324万円 (一括受取は約1,305万円)です。
払込保険料累計額が1,260万円なので、年金受取率が105.1%となり約64万円増やせることになります。
(4)資産運用にチャレンジしてみよう
投資信託 は、多数の投資家が預けたお金を運用の専門家が株や債権などに分散して投資して運用してくれ、運用利益を投資額に応じて受け取れる仕組みの金融商品です。
少額からはじめられること、分散投資でリスクの軽減が図られていることが特長です。
ただし、運用の専門家が運用していても損失が出ることもあり、元本保証がないことに注意が必要です。
投資信託を少額でもコツコツと毎月定額購入するなど、積立投資からはじめてみましょう。
たとえば、毎月3万円を年率3% で30年積み立てた場合 、約1,750万円にもなります。
1,080万円(元本)+ 668.2万円(運用収益)=1,748.2万円※手数料、税金等は考慮していないため、計算上の値です。
老後資金を準備するための資産運用としては、「iDeco(個人型確定拠出年金)」の制度を活用するのがオススメです。