最近の洗面台は、鏡裏収納のあるおうちが多いですよね。奥行きの浅い収納のため、どうすれば使いやすく快適な収納になりますか? とお問い合わせをいただくことも多いです。細々したモノが多いのに対して収納が限られている分、スペースを有効活用することがポイント。毎日使う必要なものを見極めて、身支度が楽しくなる空間を作りましょう。
木原ことの
こんにちは、広島市のライフオーガナイザー®️木原ことのです。
朝一番に家族みんなが使うスペースが洗面台! だからこそ“いつもスッキリ”をキープしたいのに、「気を抜くとごちゃごちゃしてしまう」「なぜだか使いにくい」とプチストレスを感じている方も多いようです。
洗面台は限られたスペースですが、日常におけるさまざまなことを行う場所。そのため、モノが常にあふれがちになるのです。
洗面台の鏡裏収納は、鏡を閉じてしまえば見えない場所になるため、生活感のあるものを収納しておくにはとても便利なスペース。しかし見えないからとアレコレ詰め込んでしまうと、あっという間にゴチャついてしまう危険な場所とも言えます。
ですが、モノの持ち方や収納グッズの選び方・使い方などのアイデアで、グッと使いやすくすることは可能です。
今回は、風通しよく清潔感のある空間を目指した洗面所をご紹介いたします。
【実例】わが家の鏡裏収納
こちらが全景です。
【右側・妻エリア】下から……
1段目・基礎化粧品
2段目・ヘアケア
3段目・ブラシ
4段目・これらのストック
【中央・共有】下から……
1段目・ティッシュボックス、綿棒、除菌ハンドジェル
2段目・置時計
3段目・口紅、リップブラシ、ヘアクリップ、ヘアピン
4段目・オイルベルジュ
5段目・エッセンシャルオイル
6段目・使っていないタングルティーザー(ヘアブラシ)
【左側・夫エリア・歯磨きエリア】下から……
1段目・歯ブラシ、歯間ブラシ、Y字フロス、歯磨きジェル
2段目・うがい薬、うがいカップ
3段目・夫ヘアケア
4段目・夫グルーミング用品、夫愛用掃除用品
となっています。
洗面台の鏡裏収納の特徴
鏡裏収納は「ゴールデンゾーン」と呼ばれる腰から目までの高さに位置するため、立ったままでモノを取り出しやすいのが特徴です。ですが手が届きやすいぶん、ついついちょい置きしてしまいがち。モノが集まりやすい場所ともいえるので、気になった時には見直しが必要です。
歯ブラシやヘアケア製品など、毎日何度も出し入れするモノがたくさんあるため、乱れやすいのも鏡裏収納の特徴。そのため、モノの置き方にも、工夫をしなければなりません。
わが家では、細長くてそのまま置くと取りづらいモノ(口紅やリップブラシ等)は立てて取り出せるように、安定感のあるガラスのカップを使っています。そのまま置いてしまうと、横に倒れて取り出しにくくなるだけではなく、用途の違うモノが混ざって何がどこにあるのか分かりづらくなってしまいます。
このように、モノの置き方を見直すためにも、まずはモノを全て出して分けてみましょう。
使用していない化粧品、頂きもの、試供品など「いつか使うかも?」と取っておいたモノが気づけば溜まっていること、よくありますよね。小さなサイズの試供品は旅行に丁度良いと思われがちですが、試したことがなければ旅先で肌に合わずに使えない……ということになるかもしれません。旅行やいつか使うときを待つ前に、優先して使ってみましょう!
鏡裏収納を使いやすくするアイデア
人別・背の高さ別で分ける
鏡裏収納をどう活用すると、戻しやすいスッキリ収納になるのかを考えてみます。大事なのはモノの定位置を決めること!
わが家ではまず、人別・共有エリアとざっくりと分けています。各自の持ち物をそれぞれで管理すると、自分専用のエリアだからキレイにしよう! という意識が芽生えやすくなります。
そして、家族別に棚で区切って各自の収納の定位置を決めます。家族によって、ゴールデンゾーン(使いやすい高さ)は違います。背の低い子どもは低めの棚、背の高い男性は上の棚、というように背の高さに合わせて定位置を決めてみましょう。
各自の定位置が決まると他の人のモノと混ざることがなく、定量も管理しやすいのでストックがあふれることも少なくなります。また、最もよく使うお年頃の子どもや女性を基準に使いやすい場所を設定するなど、全員が気持ちよく使えるように工夫することもポイントです。
使用頻度で分ける
洗面台で使うモノは「毎日使う」「週2〜3回使う」など使う頻度が違います。この「使用頻度」と「使いやすい場所」を組み合わせて考えることもできます。