いつも幸せそうな人っていますよね? 一体どうしたら「幸せな人」にはなれるのでしょうか? 不幸な人とのちがいとはなんなのでしょう。ライターの仁科友里さんに、幸せな人の特徴や考え方を教えてもらいました。
仁科友里
こんにちは、仁科友里です。
「幸せになりたい」と思ったことのない人はいないと思いますが、それでは「幸せってなんですか?」と聞かれて、即座に答えられる人は少数ではないでしょうか。
今日はどうしたら幸せになれるのかについて、一緒に考えていきましょう。
幸せな人の特徴とは
理由は説明できないけれど、なんとなく「幸せに見える人」とそうでない印象を与える人がいます。
このちがいはどこから来るのでしょうか。
幸せな人と不幸な人のちがい
日本は謙虚を美徳とする社会ですから、自分から「幸せです」という人はまれでしょう。
また、オトナの世界には「相手が返答に困ることを言わない」という暗黙のルールがありますから、「私って不幸なんです」と言う人もほとんどいないと思います。
ですから、幸せか不幸なのかを他人が判断することはできません。
にもかかわらず、あなたが「あの人は幸せだ」「あの人は不幸だ」と思うなら、それは、あなたがその人の外側の部分にこだわっているということ。
たとえば有名企業に勤めているとか、年収、肩書といった条件面があなたの幸せの基準であることを示しています。
念のため申し添えますが、肩書や条件にこだわるというのは悪いことではありません。社会を生き抜いていくうえで、肩書は絶対に必要なものです。
ただ、それをどこまで重んじるかは、その人次第。
本人が自称しているわけでもないのに、あなたが「あの人は幸せ(もしくは不幸せ)」と決めつけたくなるとしたら、あなた自身が条件重視なタイプということ。その場合は、自分の条件を充実させることを心がけましょう。
自分にとって、「譲れない幸福の条件」をはっきりさせることが、「幸せな人」への近道だからです。
私はみなさんより長く生きていますので、年長者特権で言わせてもらいますが、「私は幸せだ」「私は不幸だ」と言う人は、心の底からの本心かというと、ちょっとちがうのではないかと思います。
「私って幸せ」だと思う瞬間が来たとしましょう。が、いつまでも「私って幸せ」と浸っていられるほど、オトナの世界は甘くないのです。
幸せをキープさせるための努力、もしくは幸せの先にある新しい環境とうまくなじむための準備をはじめなくてはなりません。
思いもよらない不幸、たとえば家族が命の瀬戸際に立たされたりすると、みなさんも仕事と病人のサポートに追われて、物理的にも精神的にも「不幸だ」なんて言っている余裕はなくなるでしょう。
結局、「私は幸せだ(不幸せだ)」と言う人は、本当に幸福でも不幸でもなく、人目を気にしている、もしくは周囲のリアクション(ほめ言葉もしくはなぐさめ)をほしがっているだけではないでしょうか。
幸せな人に共通する考え方
では、幸せな人とはどんな人なのでしょう。
幸せな人に共通する特徴や考え方について挙げてみたいと思います。
(1)苦労を経験している
一番手っ取り早く幸せになるのは、不幸を経験することです。
たとえば、体調を崩した経験がある人は、自由に行動できる毎日を「ありがたいな」「幸福だな」と感じることができるはず。
就活で苦労した人は、内定をもらったときに喜びを感じるでしょう。
高望みするなという意味ではなく、“底”の経験を無駄にしないことは、“今”を大事にすることにつながります。